【イベントレポート】旅する読書~大人のための読書講座~第1回「物語という名の冒険へ!―『行きて帰りし』子どもたち」(2021/4/22, 24実施)

【イベントレポート】旅する読書~大人のための読書講座~第1回「物語という名の冒険へ!―『行きて帰りし』子どもたち」(2021/4/22, 24実施)

昨年からオンラインでの開催となったスクールFC 平沼純による連続読書講座。
初回となる4月の回、まずは保護者のみなさまからよくいただく、読書にまつわるご質問にお答えしました。

「本って、読まないといけないの?」
「どんな本を読めばいいの?」
「子どもを本好きにするにはどうすればいいの?」…
これまで多くの教え子を送り出してきた平沼が、豊富な経験をもとにおこたえしました。

今回のテーマは「物語という名の冒険へ!―『行きて帰りし』子どもたち」。
『たのしい川辺』の舞台となったテムズ川、『不思議の国のアリス』の作者ルイス・キャロルが学び、教鞭を執ったオックスフォード大学、『ピーターパン』の舞台となったケンジントン公園…実際に平沼が旅して撮影した写真とともに紹介されると、物語の世界が目前に現れるよう。

これらの物語には、「行って帰ってくる」という要素が共通しています。
実は、このテーマは児童文学の永遠のテーマだそう。子どもの心にとって本質的な内容であることを、河合雅雄氏の書籍も紹介しながら考察しました。

本講座では毎回ゲストをお招きしています。
今回は俳優・演出家としても活躍する花まる教室長の臼杵が、アメリカ黒人民話を朗読しました。奴隷労働を題材にした、胸に迫る内容でした。



最後は、『エンデュアランス大漂流』の紹介。これは、平沼が緊急事態宣言の再発令を受けて急遽取り上げることにしたもので、事前に公開しているブックリストにも入っていませんでした。南極大陸横断を目指したものの、目的は達せなかったエンデュアランス号。しかし、奇跡の生還を遂げたことで、船長のシャクルトンを始め一同は歴史に残る称賛を得ています。絶望的な状況での考え方、生き方は、コロナ禍の現代を生きるヒントにあふれています。

「何年か受けさせていただいていますが、いつも新鮮で楽しいです。」
「早速、取り上げられた本を図書館で予約しました。」
「とても贅沢な時間でした。」
など、たくさんの嬉しいご感想をいただきました。

次回は7月。
ぜひお気軽にご参加ください!
 

\全10回の日程・テーマはこちらから/
旅する読書~大人のための読書講座~2021年度
こちらで、今回レポートした【第1回】のブックリスト、および写真の一部を公開しています。
https://www.schoolfc.jp/extension/j-hiranuma/2021/

【参考資料】
▼河合雅雄『子どもと自然』(岩波書店, 1990)
https://www.amazon.co.jp/dp/4004301130/

▼エリザベス・コーディー・キメル『エンデュアランス号大漂流』(あすなろ書房, 2000)
https://www.amazon.co.jp/dp/4751518143

🌸今回のゲスト:臼杵遥志(うすき ようじ)
ワークショップのご依頼はこちらから!オンラインでの開催も可能です。
https://www.hanamarugroup.jp/kouenkai/profil/臼杵遥志
▼花まる教室長コラム 『わからない、は悪なのか』臼杵遥志
https://story.hanamarugroup.jp/?p=2531

 
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