伸びない子はいない

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【西郡コラム】『作文に書いた、卒業生の言葉 2』 2025年5月

 中学受験に奮闘した6年生に受験体験記を書いてもらった。初めて経験する受験に何を思ったのか、子どもたちは綴った。 ■ K・Hさん 「何倍もうれしい」 「私が中学受験をはじめたのは6年生の12月、友達に『やってみたら』と言われたのが最初でした […]

【西郡コラム】『作文に書いた、卒業生の言葉』 2025年4月

 毎年、2月末に小学6年道場生の卒業式をオンラインで開く。「卒業証書」を授与し、私たちから感謝と激励の言葉を贈り、子どもたちは道場での思い出を語り、作文に書く。作文には子どもたちの思いが綴られている。 ■ I・Sさん 「6年生の努力」  1 […]

【西郡コラム】『「比べない」には、大きな意味がある』 2025年2月

 6時30分から朝道場が始まり、子どもたちは発声・音読をして、「サボテン」(計算)に取り組みタイムを計って自分で答え合わせをする。「サボテン」の答え合わせまで正しくやれているか、昨日の日記を書いているか、スタッフが確認したあとで子どもは退出 […]

【西郡コラム】『一か月前』 2025年1月

 私立高校の一般入試は3教科受験で1月中旬から始まり、それから1か月ほど遅れて5教科受験の公立高校一般入試がある。以前、私が中学生を教えていた頃、数学を得意にしている中学3年生の男子生徒がいた。模試の結果も数学は高いレベルで安定していて、過 […]

【西郡コラム】『がむしゃらって、どうすればいいのですか?』 2024年12月

 「聞きたいことが…あります」  中学受験まで2か月を切り、自学室で学習をしていた小学6年生の女子生徒は思い詰めた顔をして、やっと聞き取れる声量で私に呼びかけてきた。感情の揺れが大きく、それが表情にでる生徒だけに、教科の質問とは違うようだと […]

【西郡コラム】『鏡となって伝える』 2024年11月

 朝道場や自学室で子どもたちの学習の様子を毎日見ていると、今日はいつもと違う、なにかが変わったと思わせるような子どもの成長が見られる。  視線があちこちと動き、顔を伏せたり、立ったり、席から離れたり、姿勢を保てなかった子が、学習に向き合い張 […]

【西郡コラム】『親の子離れ、子の親離れ』 2024年10月

 障がいのある子を持つ母親の話です。障がいを持つ子どもの世話は親がしなくてはいけないと思い、ずっと付きっ切りで世話して育ててきた。その子が思春期に入ると、ことごとく母親に反発するようになった。母親も我慢できずに、きつい言葉を返してしまう。次 […]

【西郡コラム】『算数、数学で学んだこと、その後』 2024年7・8月

 直角三角形の各辺を一辺とする正方形を三つ描いた図が、中学3年生の教室の黒板にあった。この図はなんだろう。帰宅後、『数学辞典』で調べてみると「三平方の定理」を証明する図であることがわかった。『数学辞典』の解説にそって何度も図を描いてなんとか […]

【西郡コラム】『私の、算数・数学で学んだこと ②』 2024年6月

 中学校で数学を教えていた川上という男の先生が小学校に赴任してきて、5・6年生の私の担任になった。40歳後半ぐらいの、やせてひょろりとしているが背筋は伸びて姿勢がよく、たいていは背広にネクタイをつけて授業をする、几帳面な方だった。感情の起伏 […]

【西郡コラム】『私の、算数・数学で学んだこと ①』 2024年5月

 「九九」をなかなか覚えられず、風呂でも朝の便所でもブツブツと上の空で唱える。時間がたつと忘れ、また唱え、忘れ唱えを繰り返し少しずつ頭に入る。頭に残っても一方通行で、7×4は 「七二、十四」からつぶやいて28が出てくる。覚えられない、やりた […]

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