2024年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「River探検隊」のコースを引率した「ポテト」のレポートです。
■1日目
バスに乗り込み宿が近づくにつれ、大きな山々が目に飛び込んできます。太陽が燦々と輝いていましたが、川が近くに流れているからか、どこかひんやりとした空気がそこにはありました。
初日の活動は川遊び! 倉渕の川は遊び方が無限大です。天然の水流を利用したウォータースライダー、水辺の生き物探し、石を削ってのお絵描き、リーダーとの水かけなどを通して子どもたちと「川」の距離はどんどん近くなっていきました。
「楽しい」だけでは終わらないのが探検隊。2日目の沢登りの際に大切な技術「三点確保」の方法を学びました。
夜におこなったのは、キャンプファイヤー! 音楽のリズムに合わせて踊る子どもたち。その踊りに合わせて少しずつ炎が大きくなっていきます。天高く昇る火の粉に見とれて、小さな光の花火に心躍る。火と一体になって夜の活動を満喫しました。
■2日目
2日目がRiver探検隊の本番です! 午前中は、沢登りへ。出発する前に確認した川でのSOSサインは全世界共通のもの。自分を守るだけではなく、人を助けるためのものだということを学びました。沢登り中は、チームが一体になってゴールを目指します。「この岩は滑るから気をつけてね!」「三点確保が大事だよ!」自分だけでなくみんなが無事にゴールできるよう、声をかけ合いながら進みます。1日目に学んだことを生かして進みました。
川の深みや高い壁に挑戦しつつ、みんなで手を取り合いながら見事ゴールの幻の滝に到着! みんなで一つのことにチャレンジするからこそ見える世界を満喫しました。
午後は飛び込みを行いました! 自分の気持ちを叫んで川へ飛び込みます。「サマースクール最高!」「River探検隊、何回来ても楽しい!」意気揚々と川の世界へ飛び込む子もいれば、勇気を振り絞って一歩を踏み出す子もいました。それぞれの思いが交錯し、さらに一つになっていく探検隊。最後には足のつかない深みを進み、最終ゴールへ全員到着! 天然のウォータースライダーを体験したときには言いようのない達成感に包まれ、子どもたちの表情は「ここまで乗り越えられた!」という自信に満ちあふれていました。そして、6年生限定の滝つぼでの遊び。滝の激流をもろともせず、滝つぼに向かって大ジャンプを見せていました!
夜には自分たちが体験した川の地図を作成しました。川での記憶が蘇り、子どもたちは思い出話に花を咲かせながら、この世にたった一つの地図を完成させました! 川は楽しいだけでなく、自然の大切さを教えてくれると同時に、一歩間違えれば怖い存在にもなりうるもの。実際に肌に触れ、体験したからこそ子どもたちの理解が深まったようでした。安全に楽しく活動するためにはどうすればいいか。自然を大切にするにはどうすればいいか。そして、さまざまなことに一歩踏み出して挑戦する勇気。子どもたちが、何か一つでも持ち帰ってくれていたら、こんなに嬉しいことはありません。
この3日間は仲間との協力が不可欠でした。しかし、ときには衝突したり、うまくいかないと感じることもあったかもしれません。しかし、そのたびに自分で考え行動し、仲間と支え合ったりすることで、いくつもの壁を乗り越えることができました。
今回の野外体験での経験が、少しでもお子さまの成長につながっていましたら幸いです。改めまして、花まるサマースクールにご参加いただき、ありがとうございました!
2024年 夏
花まる学習会 ポテト/髙橋駿輔
髙橋駿輔(たかはししゅんすけ)/ポテト
花まる学習会(茨城ブロック)
🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/