【花まるサマースクール2023】まっちー/町田光優🌻サムライの国

【花まるサマースクール2023】まっちー/町田光優🌻サムライの国

2023年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「サムライの国」のコースを引率した「まっちー」のレポートです。

 

⚔サムライの国⚔(コテージ軍)

このたびは、サマースクールにご参加いただきありがとうございました。


行きのバスのなかでかけ声を決めました。「オス!オス!コテージ!オスオスコテージ!ハッ!」。ニュージーランドのラグビーチーム「オールブラックス」の「ハカ」のように、ことあるごとにこのかけ声で士気を高めていきました。緊張していた子どもたちも、「天下統一」という共通目標を見据えている仲間なのだと感じ始めたときに、心の距離がどんどん縮まっていっていくようでした。


宿に到着し、昼食をとるとサムライ合戦の「アイテム戦」がスタート。コテージ軍の作戦は「攻める感覚をつかむ」でした。初戦からほぼ全員で突撃しました。「行っていいの?本当にいいの?」と不安な様子から一転、行くと決まったら最後はとことん攻めていきました。そこから攻めの感覚を得て、血気盛んになったコテージ軍。今度はなかなか指示が入らず、全体として上手く戦えないもどかしさを抱えて初日のアイテム戦を終えました。


そんな初日の反省を踏まえて翌朝、朝食後に「見えない誰かを思いやる心」について話をしました。トイレのスリッパを整える、椅子をしまう。次に使う人や後ろを通る人のことを想像する。これはサムライ合戦にもつながります。自分が相手に倒されてしまったとき、それは決して自分だけのことではないということ。自分がその相手と戦ったことで、別の誰かが相手を倒すことに貢献しているかもしれない。相手の体力を削ることに貢献したかもしれない。すべてはつながっている。お互いの思いやりの心こそが最大の武器となる。だからこそ、話を一度で聞く、ルールは守る。基本的なことが大切になっていくということを真剣に伝えました。これ以降、いつ見てもトイレのスリッパは揃っていました。


いよいよ天下統一戦が始まり、コテージ軍に明らかな変化が見えました。仲間の話をよく聞いて、仲間の動きをよく見て戦うことができています。そして最後の決着は子ども大将戦に委ねられることになりました。コテージ軍の子ども大将は、自分から大将をやりたいと名乗り出たものの、いざ子ども大将の服を装備すると涙目に。本人いわく「大将が背負っているものの重さ」を感じたとのことでした。しかし、いざ戦いが始まれば声を出し、周りをよく見て動く姿が。子どもたちも子ども大将を守りながら、相手の子ども大将を討ち取ろうと意気込み進んでいきます。試合が激化していった終盤。相手の子ども大将の紙風船を見事、コテージ軍の子どもが割りました。しかしこちらの割り方に不備があったということで一旦試合はストップ。審判に確認したところ、審判の意見も割れました。正しい割り方で割ったとなればコテージ軍は天下統一です。喉から手が出るほどほしい天下統一が目の前にあります。最後はコテージ軍の子ども大将に選択を委ねました。コテージ軍の子ども大将は、相手の軍の子ども大将を「復活で」と即答。フェアでは無い天下統一よりも、正々堂々戦い抜くことを選びました。最終的に天下統一はできませんでしたが、この出来事はコテージ軍にとって大きな大きな誇りとなりました。


激闘の天下統一戦を終え、火照った体に冷たい水が気持ちいい川遊び。先ほど戦い合ったサムライの顔ではなく、ほかの軍の子どもたちとも一緒に遊びつくしました。夜の活動は宿の近くをお散歩。夕焼けと、指をピンと張れば自然に止まるほどたくさん飛び交っているトンボ。水たまりにひそむおたまじゃくし。ぼうぼうと伸びる草のアーチ。秘密のトンネル。なかなか落ち着いて見ることができなかった新潟の自然を堪能しました。3日目は作文で思い出を書き残し、表彰式で称えあう時間を過ごし、一人ひとりにリーダーからメッセージを届け、最後の活動を終えました。


最後に、子どもたちに「サムライ魂は終わらない」と伝えました。サムライ合戦を通して学んだことや経験したことは、これからにつながります。解散したあとも、サムライ魂を持ち続けてこそ真のサムライ。このサマースクールでの学びを日々の生活に活かしていってほしいと思います。


子どもたちのこれからの成長と活躍を引き続き応援してまいります。 ご参加いただきありがとうございました。



2023年 夏
花まる学習会 まっちー/町田光優

 

 

町田光優(まちだあきひろ)/まっちー

花まる学習会(東京南ブロック/アノネ音楽教室)

 

🌳花まる野外体験公式サイト
https://hanamaruyagai.jp/

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