第1回|オンラインの強みを生かした新しいブランド、シグマTECHの誕生とその背景

第1回|オンラインの強みを生かした新しいブランド、シグマTECHの誕生とその背景

テクノロジーを活用することで、人とのつながりと温かさを今まで以上に作り出し、子どもが主体的に学ぶ新しい中学受験のかたちを作りたい。約一年前の 2 0 1 9 年 2 月、その想いでスタートしたのがスクール F C の新コース・シグマ T E C H です。

「夕ご飯をお家で食べる中学受験週 2 日の通塾で難関校に合格する」これがシグマ T E C H の理念です。

これを掲げた背景には、年々厳しさを増す中学受験の勉強、それに伴って長時間化している通塾や大量の宿題に対する問題意識がありました。
志望中学校に合格すること、そしてそのプロセスでの子どもの成長は、かけがえのないものです。
しかし、 それと同時に、家族で夕ご飯を食べる、スポーツや音楽、外遊びに思いっきり没頭する時間も大切にし、 多様な経験もしてほしい。
このような子どもらしく過ごせる時間と合格の両立を実現できる塾にしたい。

そこで、 長時間の勉強や受動的な学びの解決のために、 テクノロジーを徹底活用しようと決め、 塾の仕組みを一から見直しました。
それが「リアルで対面する集団授業」と「ネットを活用した個別指導」のハイブリット対応です。
「リアル」と「ネット」の価値を考えてそれぞれの強みを最大限に活かしたかたちにしました。

「集団授業」は、教室に集まり仲間とともに学びます。
ときに雑談もしながら切磋琢磨するリアルな場は、子どもの成長にとって欠かせないものです。
コロナ禍の今、それをより強く感じています。
ですから、オンライン授業でもホームルームの時間や授業前後の雑談という勉強内容以外のつながりも大切にしています。

一方で、細かいケアはネットを活用したコミニケーションが向いています。
5年生からは全員に、 週一回の 「オンライン個別指導」があります。
集団授業とセットで、 「今週の授業でわからなかったことはありますか」という個別に寄り添う時間が毎週あります。
子どもの表情と手元のノートの二画面を同時に映すシステムのため、リアルな対面と同様に、子どもの考えるプロセスを観察し、アドバイスすることができます。


スクール F C で重視しているノート法はシグマ T E C H でも同様に大切にしています。
「デジタルノートチェック」は、保護者の方に宿題のノートを写真に撮って塾専用のアプリで提出していただき、それを各科目の先生が個別にチェックします。
ゆとりをもって一人ひとりの学習の筆跡を観察し、フィードバックができるので、つまずきを踏まえた授業準備や良い取り組みを他の子へ紹介する知の共有もできます。

「オンラインでできることをやる」のではなく、オンラインだからこその「つながり」 と 「温かさ」 をつくりたい。
つまり、テクノロジーを「使われず」に「使う」ということです。それは、これからの時代を生きる子どもたちに伝えたいことでもあります。

シグマ T E C H では、2月末の休校要請を受けて、集団授業も即座にオンラインの双方向授業に切り替え、一度も休むことなく授業を行っています。
今回、花まるグループも様々な部門でオンライン授業を開始しました。
これまでの学び方から新時代の学び方への転換期が来ていると感じています。

スクールFC 伊藤 潤

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