2024年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、「夏休み港町大作戦」のコースを引率した「スプリング」のレポートです。
帰りのフェリーでは、子どもたちは自分の班以外のリーダーにも「サインください!」と名札に書いてもらい積極的にかかわりをもつ姿が印象的でした。ここに至るまでの子どもたちの冒険の日々をご紹介します。
▼1日目
集合場所で初めて会ったときには緊張した様子の子どもたちも、バスのなかで班ごとに仲を深め、笑顔が見えはじめました。隣の席の子の名前を覚えることからコミュニケーションが始まり、「どこの花まるに通っているの?」「何年生?」「どんなことにハマっている?」とそれぞれに質問して相手を知る時間となりました。
バスでの交流を深めて到着したのは、久里浜港にある「よこすか食堂」。みんなで食べる最初のごはん。船の器に盛られた料理はどれもおいしく午後の活動のエネルギーになりました。いざ、探検スタート! もらったお小遣いと探検MAP、そして持って来たカメラを使って探索に出かけます。久里浜には神社やペリー記念碑がある公園、海辺があり、それぞれの班で行き先を決めてまわりました。カメラで風景を撮ったり、海辺でシーグラスを拾ったり、お土産屋さんで買い物をしたりしました。
探索を終えるとフェリーに乗って船のデッキからの景色を眺めます。「あ! 海鳥!」「向こうに島が見えるよ!」とたくさんの発見をし、写真に収めている子もいました。金谷港に着岸後は宿に向かい、夕食をいただきました。港町だからこその料理、刺し身や骨せんべいがあり「初めて食べたけれど、おいしい~!」「骨せんべい、ポリポリする!」と、箸が進みました。
夕食を終えると旧金谷小学校に行き、手持ち花火を楽しみました。「パチパチ音がするね」「きれい〜」「楽しい!」と1日目の活動を最後まで楽しみました!
▼2日目
起床後、近くの漁港場に散歩に出かけました。なんと遠くにうっすらと富士山が見え、子どもたちは大興奮。また、足元の水面を観察し「魚がいたよ!」「黄色い魚を見た!」「クラゲがいる!」「カメもいる!」とたくさんの生き物を発見しました。
宿に戻って朝ごはんを食べたら、午前の町探検に出発。金谷の町を班ごとにまわりました。「家族にお土産を買った!」「美術館で幸運の白蛇を見た!」「お小遣い、ぴったり使い切ったよ!」「貝殻をいっぱい見つけたよ〜」などなど、一人ひとりが自分で考えて、お小遣いとカメラを使い午前の活動を終えました。
お昼ごはんを食べたあとは、お昼寝でパワーチャージ。午後は、1時間程度の町探検ののち、全員揃って旧金谷小学へ。スイカ割りを楽しみました。目隠しをして、棒を持ち、班の仲間たちからの「前!前!右!違う、右、右!」の声を頼りに思いっきり棒を振り下ろします。全班、見事にスイカを割ることができました。
スイカ割りのあとは、水鉄砲遊び。水鉄砲を片手に、子どもとリーダーで水のかけ合いがはじまります。子どもも大人も濡れながら校庭を思いっきり駆け回りました。その後は雨予報のため早めに宿へ戻り、先ほど割ったスイカをみんなでいただくことに。「シャキシャキ」と音が鳴るくらいに、みずみずしいスイカでした。
スイカを食べたあとは、部屋で休憩。子ども同士でクイズを出し合ったり、歌を歌ったりして過ごしました。そして、夕食。サザエが出てきました。初めて食べる子が多かったのですが、「おいしかった!」という声が多数。サザエのおいしさを知る機会となった子もいました。
小雨が降っていたため、室内で2日間の探検を振り返りました。探検MAPに「ここには美術館があった!」「ここでみんなでアイス買ったね〜」と楽しく書き込み、班ごとに思い出を振り返る時間となりました。
▼3日目
作文に思い出を綴りました。班の表彰、個人の表彰をおこない、子どもたちは3日目を終えています。
町探検中のお小遣いの使い道や、持参したインスタントカメラでどんな写真を撮るかは、「自分が納得できる選択をしよう」と伝えています。友達とおそろいのお土産を買ったり、一緒に写真を撮ったりと、それぞれに思い出をつくりました。たくさんの濃い経験をした2泊3日。初めて会う子どもたち同士で一緒に過ごした時間は忘れられないものになったことでしょう。子どもたちの「宝物」が1つでも増える機会となっていれば幸いです。
改めまして、夏休み港町大作戦のコースにご参加いただきまして、ありがとうございました。
2024年 夏
花まる学習会 スプリング/佐々木真音
佐々木真音(ささきまさね)/スプリング
花まる学習会(東京東ブロック)
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