2023年度の花まるサマースクール、現場からのレポートをお届けします!
今回は、中京・関西エリアで「わくわくアドベンチャー」のコースを引率した「プロテイン」のレポートです。
1日目、宿に向かうバスのなかから子どもたちは「川遊びをしたい!」「火おこしが楽しみだなあ」とサマースクールの話で大盛りあがり。元気に宿に到着しました。そして昼食後の午後の活動は、交流会とゲーム大会。中京から来たメンバーとも合流し、宿内でリーダー紹介や体を動かすゲームをして親睦を深めました。子どもたちはゲーム大会でも汗をかくほど熱くなり、ポーズ伝言ゲームでは、自分なりにお題に合うような動きを模索していました。おもしろいことに、伝わり方は班によって違いました。サッカーというお題では「フィギュアスケート」なども出てきました。夜の活動は、100人鬼ごっこの作戦会議。次の日の100人鬼ごっこに向けて、3チームに分かれて攻めや守りの戦術を出し合いました。紙にイメージを起こしたり、実際に陣形を作ったりして実践型の作戦会議をおこなっていました。この日は天候の関係で室内で過ごすことが多かったですが、室内だからこそ1日目から子どもたち同士の親睦が深まり、明日に向けて仲間意識を高めることができました。
2日目の午前は、待ちに待った100人鬼ごっこ。子どもたちは昨夜の作戦会議で考えた戦法を試したくてうずうずしていました。関西エリアの子どもたちは青、黄色チームチームに別れて戦い、どちらのチームも大健闘!逃げきるにはどうしたらいいのかをもう一度考え、陣形を組み替えたり、攻めるときは相手チームの全員を時間内に捕まえる戦法を実践したりしていました。後半は円陣を組み、「絶対勝つぞ~!」と気合いを入れ、見事青チームは優勝!本気の戦いだからこそ、涙を流すときもありました。
2日目の午後は、子どもたちが楽しみにしていた火おこしを行いました。ファイヤースターターの使い方や火の付け方を学んだあと、いよいよ火おこしに挑戦しました。ファイヤースターターを擦るとシュッシュという音とともに火花が散ります。その火花をフェザースティックに移すことで火がつきますが、簡単ではありません。すぐに消えてしまう小さな火を絶やさないように工夫し、その火を木に移さねばなりません。「フェザースティックをここに置いたら火が大きくなるんじゃないかな?」「こんな置き方をしたらパチパチと燃えだしたよ」と意見交換をしながら、力を合わせました。その甲斐あって、大きな火になったときは「やったー!ついたよ!」と嬉しそうでした。
3日目午前は、川遊びを行いました。水のかけあいをする子もいれば、水中の生物の観察をする子もいたりと川遊びを堪能している様子でした。「ここには魚の群れがいるよ!」という声を聞きつけ川のなかを探し回る子どもたち。休憩ギリギリまで「ここにいるんだけどなあ…」と探している子もいました。また、リーダーたちにとの水かけ合戦も行いました。時間を忘れてしまうほど、没頭していました。最後まで遊び切った子どもたち。お昼の休憩時間ではぐっすり眠る子がたくさんいるほど、全力で遊んだのだと思います。そして午後は火おこしの活動へ。昨日の火おこしから学んだことを活かし、さらに火がつきやすい形を考え、火おこしをおこないました。「昨日は空気の通り道がないから火がつかなかったんだと思う」と振り返りながら試行錯誤し、以前よりも大きな火をおこすことができました。その炎を使って食べる焼きマシュマロは絶品でした!
そして最終日4日目の朝は、ホットドック作りからスタートしました。子どもたち自身で作ったからこそ、おいしさも倍増です。そして午前の活動は、作文書きと表彰式でした。作文で自分が経験してきたことを言語化することで、自分の心を見つめることができます。今回は楽しかったことなど心に残っていることを一緒に思い出しながら、自分の言葉で紡いでいきました。子どもたちがこの3泊4日を振り返りながら、自分の心と向き合ったことで、出てきた言葉たちです。ぜひ子どもたちの話をたくさん聞いてあげてください。
サマースクールへのご参加、誠にありがとうございました。 また来年もみなさまとサマースクールでお会いできることを楽しみにしております。
2023年 夏
花まる学習会 プロテイン/菊地健斗
菊地健斗(きくちけんと)/プロテイン
花まる学習会(関西ブロック)
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