2022年12月に開催した花まる雪国スクール・冬の外遊び王国、現場からのレポートをお届けします！
今回は、「花まるスキー王国」のコースを引率した「たんしお」のレポートです。
2泊3日、大切なお子さまをお預けいただきましてありがとうございました。2泊3日の活動を報告いたします。
はじめましての友だち、はじめましての大人。集合場所の上野には緊張感が漂っていました。バスのなかでもぎこちない雰囲気がありましたが、バス内でのレクリエーションを通して少しずつ打ち解けていきました。宿に着いて、いざレッスン！合言葉は「転んだ数だけ上手くなる」。レッスンでは、たくさん転びました。でも、転んだぶんだけ自分で立ち上がりました。夜には仲間との絆を深める特別レッスン！仲間の名前を呼び、仲をグッと縮めていく。このときにはもう緊張の色はなくなっていました。
2日目。ほとんどの子がリフトに乗り、ゲレンデ頂上からの景色に一言。「うわ～！一面の銀世界だ！」はじめて見る景色だった子もいたのかもしれません。純粋さにあふれる言葉と感動。心を動かす景色。そして、そこから滑り降りる嬉しさ。心を動かされる経験はまだ終わりません。午後は最も高いゲレンデへ。斜面が急になってもブレーキをかけながら、景色を楽しみながら滑りました。なかには転んでしまって起き上がることに時間がかかる子も。でも、そんなときにパワーになったのが仲間からの声援でした。「がんばれー！」「もう少しだよ！」「転んでも大丈夫！待ってるよー！」ポジティブな声がゲレンデに響き渡りました。
花まるの雪国スクールは、技術が向上すればいいわけではありません。同じ方向を向いている仲間と一緒に滑るから楽しいし、上手くなります。いっぱい笑って、いっぱい食べて、いっぱい仲間の名前を呼んで…。素敵な”いっぱい”で溢れていました。
ただ、やっぱりおうちの人と離れることは、子どもたちにとって寂しいもの。誰にもばれないようにこっそり枕を濡らした子もいたことでしょう。そんな気持ちをグッとこらえて前を向いて仲間と過ごす。子どもたちが寂しいときにいつも近くにいたのは、同じチームの仲間でした。ちょっとしたやせ我慢を繰り返して生活をしていく、子どもたちの心は少しずつ強くなっていきます。
解散場所では、子どもたちの達成感で満ちあふれた表情がみられることかと思います。もしかしたら緊張の糸がほどけていつも以上に甘えてしまうことも。でも、それでいいんです。雪国スクールという、家とは異なる環境でたくさん頑張った証拠です。だから、思い切りぎゅ～っと抱き締めて「がんばったね！」と伝えてあげてください。子どもたちはそれだけで、また次も頑張れるのです。おうちの人の「がんばったね！」は魔法のことばですから。
2泊3日、大切な大切なお子さまをお預けいただきありがとうございました！お子さまと一緒に過ごした時間は尊いものでした。また野外体験の現場でお会いできることを楽しみにしています！
2022年 冬
花まる学習会
たんしお/藤枝詩織
藤枝詩織（ふじえだしおり）／たんしお
写真館
＜花まるスキー王国＞
