学習意欲は小学生のうちに育む!自ら勉強したくなる「しくみ」の作りかた


間違えた問題を、まったく復習しない。

ノートがぐちゃぐちゃで、どこに何が書いてあるのかわからない。

とりあえず宿題を終わらせようと、わからなかったところは全部答えを丸写し。

何度注意しても聞かないし、きちんとした勉強が習慣づけられていない・・・・。


では、子どもが自分から勉強したくなるようにするには、どんなことに気をつければいいのでしょうか?

今回は学習法において重要な二つのポイントをご紹介します。


1:学習の基本である「ノート」づくりを見直す

少し堅い話になりますが、本来の学習法は二つあります。

それは「技術」と「精神性」です。


一つ目の技術は、たとえば「ノートの使い方」です。

高学年になったら、後で見返すことを意識してノートをとる、復習の繰り返しによって必ず1か月後には定着している、といったしくみを自分のなかで作らなければいけません。

ノートに書きとめる目的は、記憶に残しておくため、あとで確認するためであるはずです。

ノートを見返せば重要なことがすぐにわかるように書き残すことで、ノートに次のような役割をもたせることができます。

①    弱点を把握しやすくなる。

②    弱点を克服しやすくなる。

③    時間の効率的な使い方を意識できる。

④    段取り力(工夫する力)がつく。

⑤    自信がつく。

問題があって答えを出す、先生が黒板に書いたことをひたすらノートに写す、というノート法しか知らない子どもは多いでしょう。

そもそもノートのとり方や復習の仕方を知らずに中学3年生になってしまった、という子どももたくさんいます。


実は、学校では「学習法」を教えていません。

「何を学ぶか」という学習内容はあっても、「どう学ぶか、身につけるのか」という学習の仕方にはあまりふれていないのです。

「できなかったことをできるようにする」ノート法を”知る”ことが、効果的な学習を自分でできるようになるための第一歩です。


2:「わかった」時の快感が、何よりも子どもの意欲をそそる

もう一つ重要なことは「わからないことがあったとき、ごまかさない」ということ。

つまり、自分をだまさないことです。


この精神力の土台となるのは、低学年時代の「わかっちゃった体験」です。

試行錯誤して自分で答えを見つけたときの、「あ、わかった!」という体験のこと。

低学年時代に「わかっちゃった体験」をたくさん経験すると「自分でわかる、発見する」喜びこそ快感だと知っているので、ズルをしない子になります。

考え抜く楽しみ、発見する喜びを繰り返し体験し、そういう「体質」になった子が高学年になると、自分をだまさずに学ぶようになるため、復習ノートなどの学習法も定着しやすくなります。

どうしてもわからない、だからわかるようになりたいと思えば、自然と本来の学習法に行くはずなのです。


「できない」問題を「できる」に変えるノート作りと、普段から「自分でわかる」体験を積むこと。

これができれば、子どもが自分から進んで勉強がしたくなる「しくみ」を作ることができます。

子どもに「勉強しなさい」「こうしなさい、ああしなさい」と言うよりも、「わかるって楽しい!」「できないことができるって楽しい!」という気持ちをたくさん味わわせてあげること、学習意欲をぐんぐん伸ばすことができますよ。



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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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