「またゴールできなかったね」はNG!子どもの挑戦意欲を高める言葉がけ
「いけーっ!」
母親の声援もむなしく、ゴール前であっさりボールを奪われるわが子。
気が優しいからか、サッカーの試合ではいつも強引に攻め込むことができない。
結局負けて落ち込む姿に、ため息とともに漏れてしまったのは
「またシュート決めれなかったね」
という言葉…。
このような母親の「マイナスの言葉」が子どもに与える影響と、今日から使いたい〝子どもを輝かせる言葉〟をご紹介します。
今日からやめるべきNGワード
子どものしたことに対して「マイナスの言葉」で評価してしまうことはありませんか?
マイナスの言葉とは、
「残念だね」
「やっぱりできなかったね」
のような言い方です。
なんの気なしに言っているのはわかるのですが、今日からは絶対に言わないようにしてください。
なぜなら、これらは子どものチャレンジ精神を奪ってしまう言葉だからです。
「マイナスの言葉」を言われた子どもの気持ち
花まる学習会の野外体験で釣りに出かけたものの1匹も釣れずに帰ってきたとき、子どもに
「1匹も釣れなかったんだね。参加費をドブに捨てたようなものだね」
と言ったお母さんがいました。
2泊3日の川遊びに参加して3日とも雨だったときには、
「残念。行った意味がなかったね。お金を返してほしいわ」
と言ったお母さんがいました。
これらのような子どもの努力や途中の過程を評価せずに結果だけを気にする発言は、マイナスの言葉の最たるもの。
そう言われた子どもの気持ちはどうしょう?
「お母さんが、がっかりしてる…」
「お母さんをがっかりさせるようならもうしない」
と、チャレンジに対して後ろ向きになってしまいます。
結果ではなく「過程」の中に学びがある
雨が降ったのはその子のせいではありません。
魚が釣れる釣れないは時の運です。
たくさん釣れることが重要ではありません。
自分で考えて、工夫する。
その過程が子どもにとっては大きな学びですし、友だちと泊まりがけで川で遊んだり、釣りをしたりすること自体が五感を刺激する、楽しい遊びなのです。
たとえ釣れなかったとしても、子どもは多くのことを学んでいます。
それを認めてあげてほしいのです。
子どもを前向きにする「親の言葉」
釣れなかった子どもは、帰りのバスの中でかわいそうなくらい落ちこんでいます。
でも、迎えにきたお母さんが、
「釣れなかったの?大丈夫よ、釣れるまで何回でも行こう」
と言っただけで、子どもがパッと顔を輝かせるんです。
親の言葉は、子どもにとってものすごい影響力をもっていることを意識してください。
そうすれば、かける言葉もかわるはずです。
「またシュート決めれなかったね」
ではなく
「ドリブル練習頑張ってたからゴール前までボール運べたね」
ぜひ、こんなふうに。
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