【夏休み相談室②】自由研究が決まらない!?没頭できる研究対象の見つけ方

Q. 自由研究が決まらないんです…
 
A. 「不思議だな?」がポイントです!


「自由研究が決まらない!」と嘆く子がいます。

気づけば夏休みも終盤に差し掛かり、焦りだけが募る。

私も幼少の頃はそうでした。「はやくやらなくちゃ」と焦る顔の子。「だから言ったでしょ」と怒られてうつむく子。もう諦めて怒られることを受け入れたような爽やかな顔の子。

子どもたちの表情もまた夏の風物詩の一つと言えますね。


自由研究で思い出した一人の教え子、国立大学に進学したRくん。

小学校の頃から化学の分野に興味を示し、その知識に何度かおどろかされたものです。

しかし、やらなければいけない宿題という、ちょっと圧迫感を覚えるものは全く病的なまでに視界に入れない子でした。

その子が4年生の時に編み出した自由研究の宿題提出方法が奮っていました。


「三年がけの自由研究 元素の研究」

と題し、4年生の時に学校に提出したのは「これから3年間かけて元素について研究をしていきます」という紙1枚。

今年は研究テーマが決まりましたという、壮大なスケールを演出。

そして、6年生の夏に学校に提出した自由研究の発表が

「わずか3年、元素を研究するには短すぎた」

と1枚の紙に書いて自由研究は終了。

見事に逃げ切ったものだなと感心したものですが、彼の行動は私の想像のはるか上をいっているものでした。


彼が高校生になり、再会したときに本当のことを教えてくれました。

3年間、ずっと自分なりに研究を続け、仮説を立て検証し、ノートにまとめていたそうです。

しかし、面白くてまだまだ続けていたいという渇望がピリオドを許さなかったのが真実だと。

「6年生の時に提出した1枚の紙は心から本当にそう思って出したものです。担任の先生には怒られましたけど!」

と笑っていました。大学でも大好きな研究に没頭するのでしょう。

さて、自由研究は正直なところ決まらないというより、いわゆる書店で売られている本の内容を見て、どれもこれも興味がないという感覚の方が強かったような記憶があります。

宿題として提出しなければいけないから仕方なくやる研究が果たして楽しいものでしょうか。

やはり「研究」と名の付くものは自分の興味があるものでなければ心が躍りません。

研究してみたいという気持ちの前にあるのは、当然「なんで?」という驚きや不思議に思うことです。

心に素直になったら、たとえ、既に調べ尽くされて結論が出ているものであったって、やっぱり自分で思う存分調べてみたいと思うものです。

大それたことではなくていいのです。いつも感じていた身近な疑問を少し掘り下げていくこと。

それだって十分、自分だけのオリジナル自由研究です。


例えば「この世で一番小さいものは」そんなことに興味を持ち、とことん追い続けていくと面白い世界が覗けます。

大事なのは、既出の答えを調べることではありません。自分の頭で「もっと小さいものってないかな?」を考えていくことです。

✿まとめ✿

どんなに些細なものでも、興味をもって「自分で調べてみよう!」と思えるテーマを探してみよう!
 
 
【おすすめ書籍】

🌼『60点でも伸びる子、90点なのに伸び悩む子

相澤 樹(あいざわ たつき)

相澤 樹(あいざわ たつき)

1978年千葉県生まれ。 未就学児の体育指導員や、お泊まり保育の現地受け入れスタッフを8年間務めた後、高濱に誘われ2006年花まる学習会に入社。 これまで3歳児から小学校6年生まで、のべ3000人以上の子どもたちを指導。 子どもの行動の背景を見抜いた的確な観察眼と保護者へのサポートに定評がある。 人材育成・社員採用の責任者、神奈川ブロックのブロック長を経て、2016年度に関西ブロック長として大阪に赴任。現在に至る。 講演「あと伸びする子の家庭の習慣」や「健やかに子どもが育つ住まいとは」は全国各地で大好評を博しており、2016年3月には『60点でも伸びる子90点でも伸び悩む子』(あさ出版)を上梓するに至る。

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