リビング学習の「3つのメリット」と「親が気をつけるべきこと」
リビングって本当に学習に適した場所なの?
テレビで『頭のよい子の育て方』として紹介されていたリビング学習。
「やってみようかしら。でも、うちの子は集中力がないから、リビングだと余計に気が散ってしまうのでは…?」
と、半信半疑なお母さんも多いですよね。
今回はリビング学習のメリットや気をつけたいポイントを詳しくご紹介します。
リビング学習の3つのメリット
リビング学習をおすすめする理由、それは家族が集まるリビング特有のメリットが3つあるからです。
1:生活音が安心感を与える
ほのかに夕ご飯の匂いが漂ってくる、野菜を切っているトントンというリズミカルな音が聞こえる・・・、そういう軽い生活音が聞こえてくることで子どもは安心感を覚え、集中力が高まります。
2:夕飯までに終わらせる!という意識が芽生える
平日にリビングで学習する時間は夕飯前ということが多く、後ろが決まっていることでより集中して課題を終わらせられます。
3:すぐに質問できる
わからない問題にあたった時に、説き方をすぐに教わることができます。
音や存在感という軽い刺激が集中力を高める
では、なぜ自室だと勉強がいまいちはかどらないのでしょうか?
それは、完全に無音だからです。
全くの無音や人の気配を感じない状況だと意外と集中できない人は大人でも多いのではないでしょうか。
もう少し刺激が欲しいなと思って音楽をかける子もいますし、やはり一人という環境は余程意志が強くないと、ちょっとだけマンガを読んでから始めようということが起こったり、今じゃなくてもいい机の整理を始めたりなんてことをしてしまいます。
自ら刺激を生み出しているんですよね。
静かだからいい、一人だから集中できるということでもありません。
例えば、本当に好きなことに取り組んでいる時は、仮に近くで工事の音が激しく聞こえていても、気にならないものです。
もちろん、必ずしもリビングでということではありません、どういう環境だと子どもが一番集中しやすいのか、普段から観察しておきましょう。
リビング学習で親が気をつけるべきこと
私が思うリビング学習の一番大事なポイントは、親が「監視する」という空間にならないこと。
勉強を無理やりやらされていると感じると、途端にやる気をなくしてしまう子は多いです。
子どもにベッタリ張りついて「こうだよ!」と教えるのではなく、「お母さんがいる雰囲気」というくらいの距離感を心がけましょう。
わが子が学習中に「わからない」と言ってきたら・・・?
子どもが「わからない」と言ったときは注意が必要です。
時に考えもせずにさっさと終わらせたいがための「答えが知りたい」というものだったりします。
わかるように何度も例えを出しながら説明をしても、自ら考えようとしなければ、全く効果が見込めません。
無理に教えて不穏な空気になるくらいならば「学校(あるいは学習塾でもいいです)で先生に聞きなさい」と突き放して構いません。
渋々かもしれませんが、意外と自分で考え始めてしっかりと解答できることも多いはず。
現実的には家事の忙しい時間ではありますが、もし少し余裕があるのならば、親御さんも一緒に机に向き合い別の作業をする(家の書類の処分でも、家計簿をつける、でも何でも)のもおススメです
図書館で、隣同士の机で、別々に勉強をするイメージです。
時間を決めて、終わったらお互いに、「お疲れさま」と言い合うぐらいがいいですね。
頑張って勉強しているわが子の姿を見て、お母さん自身も「家事を頑張ろう!」と力をもらえます。
「料理が完成するのと、宿題が終わるの、どっちが早いか競争ね!」とゲーム感覚にしてもおもしろいですね。
ぜひ、メリットいっぱいのリビング学習をお試しください。
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