子どもの自己肯定感や自信を支えるのは「自由な創作」


 自由にやりたいようにつくってください。

教えてもらったとおりにしなくてもいいし、先生や仲間のいいところをまねっこするのも大歓迎。

まったく同じものは絶対にできません。

それぞれが、唯一で、世界一。


【Point】

「先生の言うとおり」でも、「お母さんが気に入るように」でもない、正解のないアートの世界だからこそ、「上手にしなければ」「こうあるべき」というような理想や束縛から解き放たれます。

本当に「自由」な表現を許されたときにこそ、子どもたちは真の自分を解放して、力を発揮し、自信を得るのです。

表現活動とは、自分自身との対話から生まれるものだからです。

※小さなアーティストたちのための創作ワークショップ「ARTのとびら」 きはんより


子どもたちがとらえる「自由」とは

子どもたちが、わき目もふらずに走っているとき、何かをじっと観察しているとき、没頭して好きなことにのめりこんでいるとき、思いっきり声を出しているとき…。

心から何かに夢中になって「こうしたい」と思うことをそのとおりにできるとき、子どもたちは最もいきいきして、「自由」を感じています。

そして、「自由」の中にあるときにこそ、子どもたちは本来の力を発揮し、こころも頭も同時に動かしながら学んでいます。

この体験を幼児期にできていたかどうかは、その後の彼らの人生に対する姿勢に、大きく影響するものです。


自由は、自分自身への信頼の土台

新しい何かに出会ったときに、「挑戦したい」という気持ちで対応できるかどうか、困難があったとしても「解決したい」という気持ちで対応するかどうか。

自分がいま何を感じ、どうしていきたいのか。

そのような、自分自身への信頼の土台は、幼児期に形づくられます。

自分の人生を自ら選択し、デザインするためには、自分の感情や思考といつでも対峙していけるかどうかが問われます。

そしてそれは、子どもたちが、「自由」だと感じられる瞬間にいつも、訪れているものなのです。


創作や作文のような、自分を表現する活動も本来、子どもたちが取り組んでいる間ずっと自由を感じられる時間のはずなのです。

私が耳にしてきた、「自由」という言葉にまつわる子どもたちの反応をまとめてみました。


「りん先生の授業は、ホントに自由だから楽しい。学校では、これを使って、こうして、こうやっててね。色は自由だけど決まりがいっぱいあるの。りん先生はちがう。“ホントに”自由なの」(小学1年生Mちゃん)


「自然の中にいるみたいに、自由な気持ちだった」(小学1年生Mちゃん)


「ワークショップがあった日、娘はよく喋り、よく食べ、身のまわりの細かいことに疑問をもち、とても楽しそうでした。4月から小学1年生になり、朝も夜も時間との戦い。マイペースに過ごす時間はとても減りました。まだその生活になれない娘にとって、ワークショップはオアシスだったのだと思います。心が開放されると、世界が楽しく見えて、たくさんのことが吸収できる土台となるんだなぁと親も勉強になりました」(小学1年生Kちゃんのお母さん)


直感の世界で生きている子どもたちは、大人の「こうすべきだ」「こうしてほしい」という意図を見抜いています。

それに従わせようとしていると気づけば、それはもう自由とはかけはなれたもの。

自分がしたくてしているという、主体性や本当の自信にはつながりません。

自由であることを尊重することは、意欲を引き出すことと同じ意味なのです。




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Rin 井岡 由実(いおか ゆみ)

Rin 井岡 由実(いおか ゆみ)

2004年、花まる学習会取締役に就任。 2007年文京区根津にHanamaru Groupの芸術メセナとしてGallery OkarinaBを立ち上げ、同時に本格的な芸術活動をスタートする。 ロンドン、ベルリン、シンガポールなど海外で展示や、親子のための音楽(KARINBA)、語りのライブパフォーマンス(Rin-Bun)など、幼児教育とアートの交わるところを世の中に提示し続けている。 2009年~月1回子どもたちのための創作ワークショップ「Atelier for KIDs」をGallery OkarinaBにて開催。ワークショップ教室に参加する子どもたちや保護者から「りん先生」として親しまれている。 著書に「国語なぞぺ〜」(草思社) 高濱正伸/共著・他がある。 【ARTのとびら公式サイト】http://www.hanamarugroup.jp/art-edu/news.php

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