子育てに疲れたときの処方箋③|母が外へ出るメリット

子育てを頑張るすべてのお母さんに向けてお届けしてきた、【子育てに疲れたときの処方箋】シリーズ。

今回は早くも最終回。

最後は、確実にそして簡単に、お母さんの孤独感を無くすことのできる方法のご紹介です。


子どもにダイレクトに伝わってしまう、お母さんの孤独感

まじめに子育てに取り組んでいるけれど、心を開いて話せる友だちは簡単に作れない、というか苦手。

…そんなお母さん、たくさんいると思います。


以前、1年生の息子のストレス行動(宿題をなかなかやらない、など)に悩むお母さん(Aさん)が、こんなことを言っていました。


「ママ友はいません。ワイドショーなんか見る母親たちとは合わないんですよね」


そんなAさんは当然ながら非常に孤独で、その孤独感から、子どもに手を出してしまっていました。

子どものストレス行動の原因はそこだったのです。


本当は寂しくて誰かに受け止めてもらいたい、他人とつながっていたいという、すがるような思い。

強がっているお母さんほど、それを持っています。


外との関わりを持つだけで、こんなに効果がありました

では、こうなった時に一番必要なのは何でしょう?

それは、“お母さん自身が人と関わり、人に受け止めてもらえる場所”。

だれか1人でも、この人にはさらけ出して話せるという人に出会えれば、孤独な状況を抜け出せます。

Aさんにも、「月~土曜日、公民館などでやっている無料や会費500円程度のサークルに、毎日出る」ということをやってもらいました。


すると数ヵ月後、彼女は表情が見違えるほどに明るくなっていたのです。

「アドバイスされた通り、毎日、何かの習い事やサークルに出ていたら、ひとつの育児サークルに出会えました。そこで、私と同じことを子どもにしてしまったお母さんに話を聞いてもらえたんです!」


最大のメリットは、コミュニケーションの第一歩が踏み出しやすいということ。

安定した立場にいる他人に慰められても、正直「何がわかるの」という気持ちになってしまいますよね。

そうではなく、同じ心の傷を持っている人たちがいる場所にいることによって、人との最初の「信頼の懸け橋」がかかりやすいのです。


日頃家にこもり、他人との関わりが減ったお母さんにとって、このような居場所は計り知れないほど大きい存在になります。


母の安心は子どもの安心

そうして、Aさんと子どもの“症状”は、見事に「完治」していきました。

母親が変わることが、最大の「薬」。

外との関わりを持つことは、それほど効果絶大なのです。


お母さんたちの多くは、どこかに“正しい子育て”の答えがあると信じて、迷い悩み、立ちすくんでいます。

しかし、子育てに正解などありません。「あなたが決める子育て」があるだけです。

自分の人生経験や価値観に照らし合わせて、習い事や進学先を決めるにしても、直感的に「違う」と思えばやらせなければよいし、「これはいい」と感じるならばやらせればよいのです。


母親の直感ほど当てになるものはありません。

そういう力が自分のなかにあるということを信じて、子育てを楽しんでもらいたいと、心からそう思います。




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●一人で頑張るお母さんに贈るシリーズ●

子育てに疲れたときの処方箋①|「1人で頑張ること」に疲れたら

子育てに疲れたときの処方箋②|夫が話を聞いてくれないストレスの対処法

子育てに疲れたときの処方箋③|母が外へ出るメリット ←本記事!

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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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