親はどう関わればいい?「問題児」の子どもへの対応法

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なぜかひねくれている、いつもムスッとしている、友達にいじわるなことを言う、親を困らせることばかりする、親の言う事を聞かない……。

子どもがそのような行動をしている姿を見て、「もしかしてこの子、『問題児』なのかしら…。」「愛情を持って育てているはずなのに、どうしてこうなの」と頭を抱えているお母さんもいるでしょう。

今回は、そんなお母さんたちに向け、困った行動をしてしまう子どもに親がどう接するべきかをご紹介します。


ひねくれっ子こそ、「愛されたい」と思っている

困った行動をしている子どもの根っこにあるのは、どんな感情なのでしょうか。

それはずばり、“母親の愛情が欲しい”ということです。

お母さんはつい、子どもの行動だけをとらえて、どうにかしようとしがちですが、これを放っておいたら大変です。

きょうだいのなかで「愛情争奪戦の負け組」になってしまったために、「問題児」と言われてしまうような行動をしてしまうケースは多々あります。

 

反抗期やひねくれている子に有効な「一人っ子作戦」

中学2年生の女子Eさんの例です。

Eさんの弟には障がいがあって、お母さんはずっと弟のほうにかかりきりでした。

ある日、「Eさんが不良の友だちとつき合いだした」と聞き、心配でたまらなくなったお母さんは、「一人っ子作戦」を試しました。


「一人っ子作戦」というのは、きょうだい間の愛情争奪戦の負け組になって劣等感のかたまりになっている子、親にかまってほしくて反抗的な態度をとっているような子にとくに効果的な方法です。

やり方は簡単。ほかのきょうだいは夫や祖父母に預けるなどして、とにかく「お母さんと二人きりになる時間」をつくること。

一緒にごはんをつくって食べてもいい、小さいときの写真を見ながら思い出話をするだけでもいい。

「私、こんなに愛されているんだ!」ということを実感してもらいます。

自己肯定感をなくしていた子どもが、両親にちゃんと愛されていることを確信したとたん、自信とやる気あふれる子どもに変わった例を、私もたくさん見てきました。


本当は、自分の気持ちを出せないだけ

一人っ子作戦は、何歳になっても効きます。

Eさんのお母さんは「車に乗りなさい」と娘をドライブに誘いました。

Eさんは終始無言のままでしたが、1時間が過ぎたころ、ようやく口を開いたのです。

「知ってる?お母さん、私だってずっとお母さんを応援してたんだよ。だけどお母さんとドライブするの、今日が初めてだよ。私だってさびしかったんだから!」

これを「自己開示」と言います。自分の気持ちをありのまま言えるというのは大事です。

たとえば、「どうせ、ぼく(私)なんかかわいくないんでしょ!」と子どもに言われてショックを受けるお母さんがいますが、心配いりません。

こう言えるのは、逆に、お母さんが今までちゃんと愛情をこめて育ててきた証拠だからです。


心配なのは、自分の気持ちを言えない子、封印してしまう子のほう。

特に障がい児のきょうだいは、お母さんが大変なのを見ていますから、何かと我慢しています。

でも、一度自己開示をしたらもう大丈夫。

Eさんも、堰を切ったように女同士でいろいろな話をして、心配していた不良友だちも、実はいじめられそうになったEさんを助けてくれたいい子だということがわかりました。

今は二人とも立派に自立しています。


ひねくれている子、素直さがない子、「問題児」と呼ばれてしまう子には、やはりお母さんや家族関係が深く関わっていることは事実です。

しかし、裏を返せば、お母さんの関わり方次第で、その子の本来の素敵な部分を引き出すことができるのです。

「一人っ子作戦」、是非試してみてくださいね。



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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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