音楽教育|集中力まで鍛えられる!楽器の練習に効果的な音楽の聴き方


​​​​​​​子どもたちが勉強しているときも、遊んでいるときも、常にリビングには心地よいクラシック音楽が流れているわが家。

「きっとこれでピアノも上達するはず!」とお母さんの期待も膨らみますね。

せっかくですから、もっと楽器の練習に効果的で、子どもの集中力まで鍛えられる音楽の聴き方をしてみませんか?


効果的な音楽の聴き方とは? 

音楽の習い事を始めると、レッスンや実際に楽器を弾く練習以外で、もっと家でできることはないかなと考えられる方も多いでしょう。

もっとも手軽なこととしては、CDなど音楽を流すこと。

音楽センスを磨くために、家の中ではずっとクラシック音楽のCDを流しっぱなしにしているという話を耳にすることもあります。

ただ、それがとても効果的かというと必ずしもそうとは言えないのです。

 

深い集中力で聴く音楽

音楽を演奏するためには集中力が大切です。

皆さんは何かに集中している時に、ぐっと一点を深めていくような感覚を経験したことがあるのではないでしょうか?

集中には奥行きがあります。

もしも家で一日中クラシック音楽を流していたとしても、何か他のことに集中していたら、きっとその音楽は、耳には届いていません。

なんとなくその曲を覚えることはあっても、それ以上にはならないのです。

ですからせっかく聴くのであれば、深い集中力で音楽を聴く時間、としてまったく別の時間を確保することをおすすめします。

CDだけでなく、インターネットの動画配信サイトで良い演奏を観るときも同じです。

まずは時々でもかまわないので、ぐっと集中して一秒も聴き逃したくない、見逃したくない、というように聴ける環境を作ってみましょう。

ある種、緊張感を持って聴くのです。緊張して聴くことで、必ず得られるものがあります。

プロとして活躍している人たちが演奏を聴く場合も、「今は聴くことに集中するから、一切話しかけないで」というスタンスで、物事を凝視します。

彼らは観察する姿勢が鋭いのです。


「チャンスを掴む力」を育む音楽

音楽の聴き方、それはものの見方にもつながります。

一点にフォーカスすることの力強さ、これがないとどんなにいいものに触れても、なんとなく目の前を通り過ぎていってしまいます。

つまり、これは「チャンスを掴む力」とも言えます。

一瞬の変化を見逃さない力は集中力の奥深さあってなせるものです。

音楽は絵画とは違い、一瞬一瞬、その瞬間にしか流れないので、特にフォーカスする力が大切になってきます。

音楽は、こういった力を育てることもできるのです。


楽器の練習にも役に立つ音楽の聴き方

もちろんCDを聴くことは、楽器の練習の際にも有効です。

素晴らしい演奏に触れることで、自分で到着点をイメージして、そこを目指すことができます。

家庭での練習方法として「CDを聴かせてまず曲を覚えさせ、譜面は読まない。

メロディーを覚えてから弾かせてみる」という練習方法もあります。

CDを聴くことは、自分の頭の中でイメージをして再現する努力をすることにつながります。

曲を覚えさせる、という方法をとったことで、子どものメロディーを捉える能力は確かに上達します。

ただこれだけでは思うように上達しません。

耳から覚えて演奏する練習法の弊害はいくつかあります。

まず、低学年くらいまでは曲を全体の流れとして覚えているので、曲の途中から演奏することができません。

途中で間違えてしまったら、そこからもう一回弾いてみようとした時、譜面が読めないので、その都度曲の最初にもどらなければならないのです。

耳だけで、音楽を再現するのは非常に困難です。ですから、譜面から読み取ることが重要なのです。

譜面に書かれている情報は非常に多く、的確だからです。

このようなことから、CDを使った練習をする時はもちろん何かの片手間ではなく、譜面を見ながら3回繰り返し聴いてみるなど、具体的な指示を出すのがいいでしょう。

小さいうちは子どもをひざに座らせ、お母さんと一緒に譜面を見ながら聴くのもいいですね。

もちろん趣味で楽しむ分には流しっぱなしで音楽に触れるのもいいですが、(実際、私も車の運転中によく音楽を流し続けています)、「練習」の一部であれば、他の手を止めて、じっくりCDを聴く時間も大切です。

子どものことを思うお母さんの愛情がこもったCDが最大限の効果を発揮するこの方法、ぜひお試しください。




【花まるメソッド音の森とは?】


2014年に開校した「花まるメソッド音の森」。音楽理論、ソルフェージュ、海外の民謡、教会音楽、読譜、記譜、作曲を1時間半の授業の中で学ぶ年中・年長~小学生の集団授業と、独自のメソッドに基づいた一対一のレッスンの二つを柱に備えた音楽教室です。

単に音楽が好き、楽しいというだけにとどまらず、人を幸せにする感性を育て、生きるための能力を高める。つまり「人を幸せにできる大人」を育てるということが「音の森」の教育理念です。

花まる学習会の「メシが食える大人」を育てるという教育理念と同じく、社会に出た後のことを見据えています。

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【おすすめ書籍】

🌼『感性と知性を育てる音楽教育革命!』




笹森 壮大(ささもり そうた)

笹森 壮大(ささもり そうた)

1988 年東京生まれ。3 歳よりチェロを始める。 桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。 チェロを臼井洋治、倉田澄子、M・ミローネの各氏に師事。 帰国後、TV、ラジオ、舞台など様々な分野で活動を広げる。 幼児から大学生までを対象にチェロやオーケストラの指導を行う中で、 音楽教育の現状に問題意識を抱く。 2014年、花まる学習会にて、音楽教育部門「音の森」を立ち上げる。 「音楽を通して人を幸せにできる人」の育成を目指す。

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