音楽教育|褒められないお母さん必見! 出来栄えよりも注目すべきポイント

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わが子の楽器の練習に耳を澄ましているお母さん。

気になるのは…やっぱり演奏の「出来栄え」ですよね。

ですが、他にも目を向けてほしいポイントがあります。

わが子が、どんなにたどたどしい演奏をしていても、自然と褒めてあげたくなる。

そんなポイントをご紹介します。


褒められないお母さんへ

お母さんに、楽器の練習の時はお子さんをたくさん褒めてあげてくださいね、と伝えても「うちの子は褒めるところがありません」と返ってくることがあります。

確かに年齢が低いとようやく弾けるようになっても、音はきれいに出せないので「もっときれいな音で弾いて」とつい言いたくなってしまう気持ちはわかります。

では、どうすれば褒めてあげられるのでしょうか。実は、褒めることができないお母さんは、つい「出来栄え」に目がいきがちなのです。

 

曲の出来栄えよりも見てほしいところ

ある日の「音の森」のレッスンでのこと。

子どもとお母さんとそして私と3人でレッスンをしていると、あるフレーズで子どもがつまずきました。

何回か繰り返して練習をしてみたもののうまくいきません。

その子の様子を見て、お母さんがだんだん横でイライラして「ちゃんと弾きなさい!」、と心の言葉が漏れてしまいました。

レッスンが終わり、お母さんは正直に「つい、イライラしてしまって……」と吐露していました。

このお母さんの気持ち、よくわかるという方も多いのではないでしょうか。

しかしそのような時は、曲の出来栄えではなく、子どもの演奏している様子を見てほしいと思います。

お母さんの距離から見た見え方と、私が正面から見ている距離では、たった1メートルの差ですがまったく違います。

子どもは弾いている時、実に一生懸命な顔をしています。

全力です。

私は、年中のクラスの子どもが同じような出来栄えの「きらきら星」を弾くレッスンを、6人続けて見ていますが、イライラはしません。

なぜかというと、子どもの出来栄えに目を向けていないからです。

私が見ているのは、子どもの態度です。

挑戦しようとしているか、うまくいかなくても言われたことを実践しようとしているか、どういう気持ちで何を考えているのか、そこにフォーカスして見ています。

そうすると見えてくるのは、子どもたちのひたむきな姿勢なのです。


じっとして楽器を弾いている。それだけで100点満点!

汚い音だったとしても、そこに感動できるかどうかが、指導する側、そしてお母さんのポイントになってきます。

確かに汚い音かもしれませんが、それがその子にとって、音楽に真摯に向き合って練習してようやく出せた音であれば、それは褒めるべき音です。

そもそもどんな音であっても、ちゃんと音が出せたこと、小さい子であればじっとして楽器を弾いていること、それ自体がすごいことなのですから、もうそれだけで満点なのです。

こんな風に考えられれば、自然と褒め言葉が出てくるのではないでしょうか。

褒める時は出来栄えだけでなく、意欲や態度にも目を向けてあげましょう。


わが子のひたむきな顔を見ていると、お母さんは「応援してあげたい」という気持ちが湧き出てくるはずです。

イライラして、毎日の練習が苦痛になっていたお母さんは、ぜひ今日からお試しください。



【花まるメソッド音の森とは?】


2014年に開校した「花まるメソッド音の森」。音楽理論、ソルフェージュ、海外の民謡、教会音楽、読譜、記譜、作曲を1時間半の授業の中で学ぶ年中・年長~小学生の集団授業と、独自のメソッドに基づいた一対一のレッスンの二つを柱に備えた音楽教室です。

単に音楽が好き、楽しいというだけにとどまらず、人を幸せにする感性を育て、生きるための能力を高める。つまり「人を幸せにできる大人」を育てるということが「音の森」の教育理念です。

花まる学習会の「メシが食える大人」を育てるという教育理念と同じく、社会に出た後のことを見据えています。

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🌼『感性と知性を育てる音楽教育革命!』




笹森 壮大(ささもり そうた)

笹森 壮大(ささもり そうた)

1988 年東京生まれ。3 歳よりチェロを始める。 桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。 チェロを臼井洋治、倉田澄子、M・ミローネの各氏に師事。 帰国後、TV、ラジオ、舞台など様々な分野で活動を広げる。 幼児から大学生までを対象にチェロやオーケストラの指導を行う中で、 音楽教育の現状に問題意識を抱く。 2014年、花まる学習会にて、音楽教育部門「音の森」を立ち上げる。 「音楽を通して人を幸せにできる人」の育成を目指す。

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