【松島コラム】『算数でも書き順は大切』 2018年5月

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私がふだん授業で意識していることは、子どもたちの癖を把握することです。
鉛筆の持ち方、椅子の座り方、挨拶の仕方、話し方、ものの扱い方、文字の大きさや濃さ、ノートの使い方、計算の仕方、ごはんの食べ方など、それぞれにいろいろな癖があります。

たとえば、計算している様子を見ていると、分数の書き順を間違えている子がいます。
「分子→真ん中の棒→分母」や「分母→真ん中の棒→分子→帯分数の整数」のような書き方をしているのですが、分数を頭の中で唱えながら書いていないので、テキパキと書くことができず、ときどき写し間違いをしてしまいます。
かけ算・わり算の際にも、「分母・分子」というとらえ方が曖昧なため、分子どうし、分母どうしの約分をしてしまうこともあります。
中には直さなくていい癖もありますが、自己流の計算は、ミスの原因になるのでいいことはありません。
こうした子には、声に出しながら書くように伝え、正しい書き順で書けるようになるまで粘り強く指導します。

昨年出版しました拙著「算数嫌いな子が好きになる本」(カンゼン)で、基礎計算の大切さについて次のように触れています。

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算数が嫌い、苦手という子は、計算力が足りないことが原因になっていることが多いです。
それも小3までに習う計算が完璧ではありません。

小3までに、たし算・ひき算・かけ算の大方の計算は学び終えます。
わり算の筆算は4年生で学習しますが、基本的にわり算が苦手な子はかけ算の計算力が十分ではありません。
なぜならわり算の計算には必ずかけ算を使うからです。
また、高学年で学習する小数や分数の計算についても、整数の四則計算に不安があると、小数点の移動や約分、通分といったほかの手順まで気が回らずにミスをしてしまいます。
つまり、小3までの計算力が盤石であることがどの場面においてもとても重要であると言えるのです。

計算でつまずいている子の原因は、練習量が不足していることがほとんどですが、それについて気をつけておきたいことがあります。それは計算練習のやり方です。

言うまでもなく計算は基礎のトレーニングですから、毎日やることが大切です。
塾でも一週間分の計算の宿題を出すと、1日で終わらせてしまう子がいるのですが、それではあまり意味がありません。

〈中略〉

決まった時間内で正確に適度なスピードでやらないと必要な計算力はつかないのです。
一日に一週間分をやる子は、とにかく終わらせることが目的となっています。
長くやっているとだんだん集中力が切れてだらだらとやってしまう可能性があります。
それでは本当の意味での計算力はつかないのです。
家では計算の時間を同じ時間に決めて、まさに歯磨きをするように毎日コツコツやるようにしましょう。
学習も生活の一部です。
そう考えれば、学習習慣も生活習慣と同じように身につけることができるのです。

また、計算ミスで悩まれている方もいると思います。
計算ミスの原因もほとんどが計算力不足なのですが、不注意なミスいわゆるケアレスミスについては、その他に原因があることがあります。
たとえば、学習姿勢がよくない、片づけができないなど、日常生活の改善が必要な場合もあります。

机上が散らかっている状態では、テキストもノートもまっすぐに置けません。
体がノートに正対できていなければ、曲がった字になってしまいます。
そうしたことが原因で位を間違えたり、写し間違えをしたりしてミスにつながることがあるのです。

椅子の座り方、鉛筆の持ち方などは、食事のときの姿勢や箸の持ち方と共通する部分がありますから、しっかりとその場で正してあげてください。

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漢字や計算という基礎の部分では、正しいフォームを身につける、よい習慣の中で取り組むことが大切です。

ご不安、ご不明な点がございましたら、気兼ねなく所属の校舎までご相談ください。



スクールFC代表 松島伸浩



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松島 伸浩(まつしま のぶひろ)

松島 伸浩(まつしま のぶひろ)

1963年生まれ、群馬県みどり市出身。現在、スクールFC代表兼花まるグループ常務取締役。教員一家に育つも、私教育の世界に飛び込み、大手進学塾で経営幹部として活躍。36歳で自塾を立ち上げ、個人、組織の両面から、「社会に出てから必要とされる『生きる力』を受験学習を通して鍛える方法はないか」を模索する。その後、花まる学習会創立時からの旧知であった高濱正伸と再会し、花まるグループに入社。教務部長、事業部長を経て現職。のべ10,000件以上の受験相談や教育相談の実績は、保護者からの絶大な支持を得ている。現在も花まる学習会やスクールFCの現場で活躍中である。

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