音楽教育|音楽教室や先生を選ぶときおさえておきたい5つのポイント


「うーん、どれにしよう…」数あるピアノ教室の広告を見ながら考え込んでしまったお母さん。

ママ友から情報収集しても、自分の娘にはどの教室が合うのかイマイチよくわからない。

良い先生ってそもそもどんな先生のこと?

とお悩みのお母さんに、今回は音楽教室や先生を選ぶときの5つのポイントをご紹介します。


音楽教室や先生を選ぶポイント

たくさんある音楽教室の中で、良い音楽教室、良い先生とはどのようなところを見て、判断すればいいのでしょうか。

現在の音楽教室の先生事情は複雑です。

ですから、まず師事しようとしている先生がどのように子どもを教えているのかリサーチしておきましょう。

私は次の5つのポイントに注目して選ぶことをすすめします。


■1:学習観を大切にしているか?

「学習観」、学びの対象にどういった気持ちで向かっているか、は音楽を習う上で一番大切なことです。

たいていの場合は、将来その道のプロになるために音楽を習わせるわけではないと思います。

まずは音楽を習うことで、わが子の人生が豊かになってほしい、わが子の感性を伸ばしてあげたい、という気持ちから習い事を考える方が多いでしょう。

つまり、音楽は人生の楽しみ。

ですから、子どもが楽器を習うことで、音楽が嫌いになってしまっては、意味がないはず。

子どもがもともと持っている「音楽って楽しいな!」という学習観をつぶすような先生は良くありません。

もしこういった先生にすでに習っているようでしたら、変えてあげたほうがいいでしょう。

先生から30個褒めてもらえて1個の課題が提示される、というようなバランスの取れたレッスンを受けることで、初めて子どもたちは音楽に対してポジティブになっていきます。

レッスンの見学・体験の際は、先生の声かけが、子どものやる気に結びつくものなのか、先生は小さな頑張りを褒めてくれているのか、といったポイントに注目してみましょう。


■2:先生は演奏してくれている?

子どもに自分の演奏を聴かせてくれるかということも良い先生を見極めるポイントです。

さらにその先生が定期的にステージに立っていればベスト。

年齢ではありません。

楽器の演奏は、30歳になっても40歳になっても、円熟味を増して上達していくものです。

レッスン時だけでなく、演奏会などで先生の演奏を聴くというのは、子どもの「音楽が好き」という気持ちを育てるためにもとても効果的です。

ダイレクトに「うわ、すごい!」と釘付けになります。

いつもとは違う先生の意外な顔を見られたことに対する嬉しさもあるでしょう。

また、先生の技術力の問題もあります。

先生が弾けないコンチェルトやソナタを、子どもに課題曲として出すというのはおかしなこと。

早い子であれば小学校の段階で、先生よりうまく弾けてしまうというケースもめずらしくありません。

けれども先生が弾けないと、音をきれいに、ミスしないで、といったレベル以上に、深く掘り下げて指導することはできません。

そもそも先生が演奏してくれなくてはどういう風にやればいいのか、生徒もイメージがわきません。

先生の素晴らしい演奏でそれらの曲を聞き、肌で本物の音楽を感じることは、子どもの意欲においても、とても意味があることなのです。


■3:憧れは一番のモチベーション

子どもが「音楽が好き」という学習観を持ち続けるためには、先生に憧れを持てるかどうかもとても大切です。

高学年からは特にそうでしょう。

今、師事している先生が向いているかどうかは、子どもが「先生が好き」とか「先生はすごい」と思っているかどうか、もポイントとなります。

実際に「音の森」では、先生によるコンサートを毎月のように行っています。

そこで普段とは違う先生の演奏を見て、モチベーションが上がる、といったことがよくあるのです。

子どもたちが「あんな風に演奏したいな」と憧れの気持ちが芽生えると、日々の取り組みも前向きになっていきます。


■4:提案型の指導を受けられるかどうか

提案型ではない、というのは指示型のレッスンのことです。

実は、この指導の仕方でレッスンをしている先生が、とても多い。

指示型のレッスンというのは「こうしなさい、ああしなさい」というような指示は出せるのですが、子どもに考える隙を与えない指導の仕方。

対して、提案型のレッスンをする先生は「こういう音を出してほしい」と伝える時に、自分で何パターンか弾いてみて「どっちのほうがいい?」と子どもに尋ねる方法で導くのです。

そうすると、子ども自身が自分でどうすればいいのか、考え始めるようになります。

主体的にレッスンに参加しているので、レッスン後の充実感も指示型の比ではありません。

こういった声かけの方法は、家庭での練習の際にも参考になるでしょう。

指示型は子どもにとって、命令と同じです。

命令は聞きたくないものです。

提案型のレッスンによって、自分で考えて自分で選択させることで、ひとりで練習できるようになっていきます。

そういった指導をされている教室、先生のもとで子どもは「音楽が好き」という気持ちを育みながら、成長していくのです。


■5:お母さんを支えてくれているか

お母さんへのフォローを親身になって考えてくれるかどうか、先生とお母さんのコミュニケーションがうまくとれるかどうかということも大切なポイントです。

楽器のレッスンで負担がかかるのは、実は家で練習を見るお母さんです。

しかしお母さんは、多くの場合は音楽についてのプロではありません。

子育てをしているから子どもをよく知っているけれども、楽器を教えられるというわけではありません。

だからこそ「音の森」のレッスンでは子どもとお母さんと、一緒に楽器の練習の仕方を学べるようにしたいと思っています。

また世の中全体の人間関係が希薄な今、隣のレッスン室には誰が通っているかわからない、それが当たり前になっていることも多いのですが、「音の森」ではお母さん同士の横のつながりも広げていきたいと考えています。

具体的には、レッスンやアンサンブルで交流をはかってもらう、レッスン外でボランティアやイベントに参加してもらう、など。

そうやってお母さん同士で支え合うことで、お母さんひとりが抱え込んでいたレッスンの負担を、少しでも軽減していきたいのです。

つまり、「子どもとお母さん」対「先生」、という構図になってしまっていたのを、子どもがいて、その子どもを先生とお母さんが見つめている、先生とお母さんが同じ方向を向いているという構図に変えていきたい、そんな風に考えています。


ぜひ、5つのポイントを参考に、お子さんにとって、良い教室を探してあげてください。

良い先生との出会いはお子さんの音楽人生をより豊かにしてくれるはずですよ。




【花まるメソッド音の森とは?】

2014年に開校した「花まるメソッド音の森」。音楽理論、ソルフェージュ、海外の民謡、教会音楽、読譜、記譜、作曲を1時間半の授業の中で学ぶ年中・年長~小学生の集団授業と、独自のメソッドに基づいた一対一のレッスンの二つを柱に備えた音楽教室です。

単に音楽が好き、楽しいというだけにとどまらず、人を幸せにする感性を育て、生きるための能力を高める。つまり「人を幸せにできる大人」を育てるということが「音の森」の教育理念です。

花まる学習会の「メシが食える大人」を育てるという教育理念と同じく、社会に出た後のことを見据えています。

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【おすすめ書籍】

🌼『感性と知性を育てる音楽教育革命!』




笹森 壮大(ささもり そうた)

笹森 壮大(ささもり そうた)

1988 年東京生まれ。3 歳よりチェロを始める。 桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。 チェロを臼井洋治、倉田澄子、M・ミローネの各氏に師事。 帰国後、TV、ラジオ、舞台など様々な分野で活動を広げる。 幼児から大学生までを対象にチェロやオーケストラの指導を行う中で、 音楽教育の現状に問題意識を抱く。 2014年、花まる学習会にて、音楽教育部門「音の森」を立ち上げる。 「音楽を通して人を幸せにできる人」の育成を目指す。

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