指がないと足し算ができない…。遅咲きの子が学力をのばすには?


「8+7=?」先生の問いにすぐさま答えられず、「ええっと・・・」と指を折って懸命に数えているわが子。簡単な計算問題の解き方が定着していないと、他の子どもとの学力差を感じてしまうものですよね。

差があることは、当たり前。子どもによって学力が伸びるタイミングは違います。今回は、学力が伸びるタイミングと親の関わり方をご紹介します。


子どもの学力は「早咲きタイプ」と「遅咲きタイプ」がある

親にとって、わが子の成長の「早い」「遅い」は気になるものです。

「○○ちゃんはもう九九が全部言えるのにうちの子はまだ言えない」

など、他の子と比べたり、

「お姉ちゃんは小1、小2ごろまでは100点ばかりだったのに、この子ったら・・・」

ときょうだいと比較してしまったり。

でも、子どもの学力の伸びには、早咲きタイプと遅咲きタイプがあることは確かです。

たとえば、中学受験では、早咲きタイプが有利であることは否定できません。

ところが、そのまま駆け上がっていければいいのですが、早咲きタイプの中には、その後に伸び悩む子も少なくないのです。


早咲きの子が陥りやすいつまずきとは?

早いうちにエリートの道に踏み込んでしまったために、自意識が邪魔をしてわからないことをわからないと素直に言えず、ずるずると落ちこぼれてしまったり、ずっとつきっきりで勉強を見続ける親の熱意が、かえって子どもの才能を消耗させてしまうことも。

小さい頃からの才能を見れば、親の期待が膨らむのもわかりますが、いつまでたっても、親の指示に従って勉強をしているようでは、伸びる芽も育ちません。

学力ばかりにとらわれず、生活力やコミュニケーション力を育む環境作りにも目配りすれば、早咲きタイプの子は、さらに大きく伸びます。


遅咲きの子が芽を出すとき

一方、親がやきもきするのは、なかなか芽が出ない遅咲きタイプの子。

でも、大丈夫。その子の発達段階に応じてカチッと歯車が合うときがきます。

『AERA with Kids』編集部が、塾の先生52人に聞いたアンケート(下記参照)では、学力アップの要因を子ども自身に見出す先生が多くいました。

だからといって、親は放っておいてもよいというわけではなく、適度な見守りは必要です。


あせらず見守ろう!

いきすぎた早期教育は子どもをつぶしてしまうこともあります。

早咲きタイプの子を伸ばすにしろ、遅咲きタイプを花開かせるにしろ、大切なのは親のおおらかなまなざし。

そして、何かひとつでも周りから「わーすごい!」と言われるような得意技を身につけさせるといいでしょう。

たったひとつの自信がすべての自信となり、伸びていくことがよくあるからです。


小学生は6年間あり、子どもは日々成長しています。

わが子の頑張りはいつか花開く、と信じてのんびり見守ってあげましょう。

お母さんが自分を信じてくれていると感じると、子どもは力がわいてくるものですよ。




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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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