勉強を嫌いにさせない。楽しく学べる空間を


3年生のOくん。 

教室では、「なぞぺー」(まるでなぞなぞのような、楽しく思考力を鍛えるペーパー教材)の時間をいつも心待ちにしている。 


「え~! 何この問題!? ちょっと待って…! わかるかも。まだ、ヒント出さないでよ!」 


自分の力で正解にたどり着くことを本気で楽しんでいる。 

こういう子は総じて、自ら経験量を増やしぐんぐん思考力を伸ばしていく。 

そういえば最近、Oくんに問題を解くヒントを渡したことはほとんどない…。 


Oくんだって、たった1度なぞぺーの問題を解いただけなら、伸びないだろう。 

楽しいから「またやりたい」で終わる。 

またやりたいと思っているから、チャンスがあれば没頭・集中する。 

没頭・集中すると「できた!」経験をより多く積むことができ、自信とやる気が高まる。 

そうやって成功体験を積み重ね、実力を高めていくのだ。 

「嫌い」「苦手」と逃げてしまうと、そうはいかない。  


* * * * *


もちろん、すべての子が最初から「好き」と思えるとは限らない。

今回の「四字熟語」(年間100語、発声して親しんでいく四字熟語教材)では、2年生のYちゃんが

「はぁ~、四字熟語嫌い…」

とつぶやいた。 

ここは、見逃せない。 

元気に楽しく四字熟語を読み上げていた明るい雰囲気を壊し、一喝。 
  

「誰? 今、四字熟語は苦手と言ったのは」 


教室中が静まり返る。 


「先生はこれまで、『苦手』『嫌い』と言って伸びた子は一人も見たことがないよ!」 
  
教室の空気が、凍り付いた。 

Yちゃんを見ると、こちらをまっすぐに見つめている。 

Yちゃんなりに受け止めているようだ。もう、大丈夫。 


「…さぁっ、ぺらっとめくって、次読むよ~♪」 


子どもたちから、どっと安堵の笑いが起こる。  

一瞬でまた、いつも通りの授業。 


そして翌週。

教室にやってきたYちゃんは、着席せずにわざわざ私のところにやってきて 機嫌を取るように 

「先生、私、四字熟語大好き~!」 

と言った。

  
嫌い、面倒、という気持ちは、自分で目の前に壁をつくる。 

逃げるための、自分を守るための盾になることも。 

最初はYちゃんのようにわざと言う「好き」でもいい。 

最初から得意なことなど、そうそうないのだ。 

逆にどんなに頑張ってもできないことも、そうそうない。 

やってみてできれば、どんどん楽しくなっていく。 

自分で「好き」「得意」への一歩を切り開いたYちゃんが四字熟語を得意と思うまでには、そう時間はかからないだろう。 


  
Oくんがもっとハイレベルな問題に挑戦したいと前のめりになり続けることができる教材と、 Yちゃんが「できるかも!」「好きかも!」と思える経験の場。 

花まるの教室では、いつでも、どちらも用意して待っている。 
  
次回も、子どもたちに会うのが楽しみだ。 
  


~教室スケッチより~


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花まる教室長

花まる教室長

日々、現場で子どもたちと向き合い、寄り添い続けている教室長たち。「勉強って、楽しいな!」の伝道師であり、お母さんと子どもたちとの橋渡しのような存在。子どもたちを見ているからこそ語れる「事例」をたっぷりご紹介します。

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