子どもが大きく成長するきっかけになる!「通過儀礼」を用意しよう
「え…乗るの?」不安そうにジェットコースターを見上げる、よく言えば慎重、悪く言えば臆病なわが子。
少しでも強くなってほしくて誘ってみたものの、これぐらいのことでは何も変わらないか…。
いいえ、勇気をふり絞って挑戦したとき、子どもは大きく成長します。
通過儀礼=乗り越えなければいけない課題
子どもは、乗り越えなければいけない課題を克服したとき、またひとつ大きく成長します。
花まる学習会が毎年行っているサマースクールには、「川遊びの時間に、堰堤から飛び込む」というプログラムをおこなうコースがあります。
とても勇気がいるもので、ためらう子どもも少なくありませんが、この飛び込みは子どもたちの通過儀礼として、とても大事なことだと捉えています。
小学校1、2年生の子どもが2メートルくらいの高さから飛び込めたら、何かがもう違うのです。
それはもう、現場で見ていて「何かが変わった」としか言えないようなものです。
迎えに来た親が見ても「あ、この子、成長したな」と言うしかないような“強い目”で帰ってきます。
ものすごい達成感が子どもを変える
“強い目”の理由はどういうことかというと、子どもなりに「できるか、できないか」を自分の心のなかで葛藤しているわけです。
自分で自分を試すとでもいうのでしょうか。ケガをすることはないとわかっていても、子どもにとって飛び込みは怖いものです。
そしてそれができたとき、ものすごい達成感を味わいます。
やる気、頑張り精神とでもいうようなものがグーンと上がるのでしょう。
子どもにあった通過儀礼を用意してあげよう
もちろん、こうした通過儀礼は必ずしも「飛び込み」でなくてもかまいません。
飛び込みがわかりやすいのは、純粋に勇気だけを問うものだからです。
通過儀礼のようなものを自分で乗り越えると、“何か人生が無条件に楽しくなっちゃった”…そういう感覚を持つようになります。
大がかりなものでなくていいのです。
お父さんと一緒にどこか出かけたときにでも、通過儀礼に挑戦してみてはいかがでしょうか。
虫は苦手な子だったら、お父さんと一緒に昆虫採集に挑戦するのもいいですね。
意外と身近なところに通過儀礼があるかもしれませんよ。
一回り成長したわが子の姿を見るのが楽しみですね。
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