4年生・男の子|宿題をやれない「面倒くさい」の壁


4年生Rくん。

「泣いて、逃げて、花まるに行こうとしません」

そうお母さんからのメールを受信したのは、先月のこと。

 

宿題を、計画通りにやりきれなかった。

わかってはいるけど、気づけば授業前日になっている。

「宿題をできませんでした」と報告するのは、恥ずかしい。

逃げたい、やめたい。

というか、先生がしっかり教えてくれないから、わからないんだ。

 

そんな思いを、お母さんにぶちまけたらしい。

 

お母さんに、その日は「宿題をやっていなくても、ぜひRくんを連れてきてください」とお願いし、Rくんと2人きりで話をした。

 

まずは、Rくんの気持ちを聞く。

「先生が教えてくれなくてわからなかったわけじゃない」

「ぼくが、できなかっただけです」

お母さんが先生に伝えたことは本当の気持ちではないと、恥ずかしそうにゆっくり話してくれた。

 

宿題は、習ったことを定着させるために、そしてわからないものは調べたり先生に質問したりするために必要なもの。

先生との約束でもある。

だから、絶対にないがしろにしてほしくない。

やりたくないことから逃げる人でなく、自分と向き合う人であってほしい。

そのために試行錯誤をするのであれば、先生はいくらでもサポートするよ。

Rくんがこれから自分の力で未来を切り開いていくために、絶対にここで逃げてほしくない。

 

先生の気持ちも伝えたうえで、「どうしようか?」と、Rくんに問う。

うなずいたRくんは、授業が終わっても前週の宿題をやりきるまで机に向かい続けた。

 

家に帰れば、甘えられる大好きな家族がいる。

楽しいマンガやゲームもあるかもしれない。

そんな環境の中で甘えず自分を律することは、たやすいことではない。

甘えが壁になるときは、“外の師匠”である教室長の出番。

ときには、厳しい現実を突きつける。

 

できてしまえば、自信になる。

翌週も、そしてその翌週も、Rくんは笑顔で花まるの教室にやってきた。

授業中にしっかり集中し理解する意識をもって臨んでいるようだ。

1か月経った今では、テーブルの先生が「頼もしくなったね!」とRくんに話しかけるほど。

また一つ、Rくんは目の前の壁を越えた。

 

もしかしたら、また同じことが起こるかもしれない。

別の壁が現れるかもしれない。

鍛錬には、失敗がつきもの。

そんなことは、教室長たる私にとってお安い御用である。

いつでもRくんと真正面から向き合う心の準備をして、見守り続ける。



~教室スケッチより~


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花まる教室長

花まる教室長

日々、現場で子どもたちと向き合い、寄り添い続けている教室長たち。「勉強って、楽しいな!」の伝道師であり、お母さんと子どもたちとの橋渡しのような存在。子どもたちを見ているからこそ語れる「事例」をたっぷりご紹介します。

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