【読む子育て相談室Vol.5】汐見先生特別対談|力のある大人に育つ秘訣

高濱さん、このお悩みなのですが…

あぁ~、これこれこれ!
本当にたくさんのお母さんたちが悩んでいるけれど、気にしなくていいのに~…!
もったいないんだよなぁ……

教室でも「わかってはいるんですけど、見過ごせなくて…」とお話をうかがうことが多いんです。男の子を育てるお母さんに1度は立ちはだかる”壁”ですよね…!

 

 こんにちは! お母さんのお悩み解決に命を懸ける女、花まる学習会 広報部の清田です。

 

清田 奈甫(きよた なお)

花まる学習会 広報部メンバーの1人。『花まるアンケート&高濱先生の子育て相談室』でいただいた皆さんのお悩みを高濱に届け、アプリラジオ番組『ちょっときいてよ高濱先生!』講演会などで高濱の返答を届けている。そのしくみをWeb記事でも実現したい!と奮闘中。

今、お母さんたちから多くいただく「男の子のここが心配!」という”あの”お悩みについて、専門家との対談コラボ企画を実現しようと高濱さんに打診しているところです…! (絶対に、成功させるぞ!)

高濱さん、ぜひこれをテーマにじっくり話してお母さんたちに届けたいのですが、どうでしょうか? 専門家の方とコラボして…

いいねぇ~!
このことについて、とことん話し合いたいと思っていたんだよ。よし! 汐見先生と話そうよ。

東京大学名誉教授・白梅学園大学学長の汐見先生! 私もお会いしてお話したいです。ぜひ同席させてください…!
(やった!今回は特別バージョン「対談記事」でお届けしよう…!!)

 

汐見稔幸先生×高濱正伸!”ちょいワル”な子が大成する!?

汐見先生、お久しぶりです。”力のある人”がもつ共通点について、ぜひ先生とじっくり話したいと思っていました。

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。算数オリンピック委員会理事。保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30,000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。2016年7月からニュース共有サービス「NewsPicks」のプロピッカー

私も楽しみにしていました。よろしくお願いします。

汐見 稔幸(しおみ としゆき)

東京大学名誉教授・白梅学園大学学長。東京大学教育学部卒、同大学院博士課程修了。東京大学大学院教育学研究科教授を経て、2007年4月から白梅学園大学教授・副学長。10月より学長。

専門は教育学、教育人間学、育児学。育児学や保育学を総合的な人間学と考えていて、ここに少しでも学問の光を注ぎたいと願っている。また、教育学を出産、育児を含んだ人間形成の学として位置づけたいと思っていて、その体系化を与えられた課題と考えている。三人の子どもの育児にかかわってきて、その体験から父親の育児参加を呼びかけている。保育者たちと臨床育児・保育研究会を立ち上げ定例の研究会を続けている。また同会発行のユニークな保育雑誌『エデュカーレ』の責任編集者でもある。

よくお母さんたちからのお悩み相談で、特に男の子についての相談で多いのですが…

うちの子が”不良”にならないか、心配です。

悪ふざけや冒険心をどこまで見守っていいのかわかりません。ついガミガミ叱ってしまいます…

というものがあります。わが子がちょっとでも道にそれたらもう戻ってこれないのでは、と心配になってしまうんですよね。でも、意外と”ちょっとワル”の子の方がモテたりもして。そう考えると、社会で活躍する力のある大人に成長するために、幼少期に”経験しておくべきこと”とは、何なのでしょうか?

現場で定点観測を続けていて、それから様々な業界のトップの人たちにインタビューをしてきて、子ども時代に必要だなぁ、とつくづく感じるのは…

①お母さんのニコニコ&安定感 
②子ども時代の(やらされではない)没頭経験 
③読書
 

やっぱりこの3つなんですよね。のびのびと成長することは不可欠だし、何かを成し遂げた人にインタビューすると、必ず読書や自分の興味のあるものに”没頭”した経験を語ってくれて、しかもそれを許してくれた(思いっきり経験させてくれた)お母さんの存在がある。

力のある人は大きな会社に入らず自分でつくる、という傾向もあるよね。「こういう仕事をしてみたい」を自らプレゼンしにいく。アメリカの強みはここだよなぁ。どんどん強いやつがでてくる 。
あとは…「学生時代悪だった」ということも結構重要だよね。ただの真面目な人はダメ。一度道に外れた方がいい 。悪を突き通すためには”自分で試行錯誤する”ことが必要で、誰も助けてくれないからね。そこに没頭して、自分の力で乗り越えた人は強いんだよ。

規範は必要。それに従うこともとても大切だけど、意外とどこかで1回爆発してやらかすと、人生ぐっと自分のものになりますよね。何かに合わせていく人生って大きな壁を越えられないから。それに過去に足を踏み外した経験談って、遊び心があって惹かれるんですよね。人生を知り尽くしているというか、思いがこもった言葉だからこそ説得力がある。 

アメリカではよく「劣等生が会社をつくり 優等生がそこではたらく」と言われます。真面目にひたむきに大きな流れに従っている人ではなく、ちょいワルの人が意外性のあることをする。

(子どもが道を踏み外しそうになると「その子のため」と大人の力で引き戻したくなりますが、そういった経験も人生の重要な糧なのですね…!) そういう”枠を飛びたがる子”、今は減っていますか? 

減っているよね。というか… 
学校のルールなどが強化しすぎている? 
それでもとびだせる子だけが大きくなって会社をつくっているのが現状ですよね。

そういう子を育てる環境は整っていないのが現状…。そうだとすれば、お母さんや学校の先生、我々のような教育現場にいる大人たちは、子どもたちに何を渡してあげればよいのでしょうか。

まずは「やりたい!」と思ったことを、そのタイミングで思いっきりやらせてあげることが重要ですよね。さらに、適切なアドバイスや知識を与えることができる人がいるかどうか、そういう指導者と出会えるかどうかも大切。その部分の環境を整えることが、我々のできるとても重要なことだと思います。 

本当に興味のもったものにはものすごく没頭できるのが幼児だし、その意欲をそのまま経験につなげてあげたいですよね。みんな興味は違うが、それぞれに合わせて上手に誘導してあげれば、どんどん伸びていくから…。 

そうやって何かをやりぬこうとする勇気や行動力が身につくと、どこかで一度、”正しい”道を逸れたくなるんですよね。たとえそうだとしても、力があれば自分の力で這い上がってくるものです。

 青年期にちょっぴりワルを経験した人が魅力的に見えるのは、そこに大きな意思や突破力があるからなのですね。その土台をつくるのが、青年期までの没頭体験。 我々大人の大きな任務の一つは、子どもがやりたいと決めたことに思いっきり没頭する機会を提供することですね…!

 

ちょいワルの方が、偉大な功績を遺したりするものです。もちろん、そのときの環境や状況によりますが、基本的なスタンスとして、子どもの意思を最大限尊重張して、決めたことに全力で挑戦させてあげましょう。主体的にやり遂げた体験が、将来の大きな自信や挑戦意欲につながっていきます。

「もっと子育てのヒントを知りたい!」方は二人の書籍もチェック!

🌸『「天才」は学校で育たない』 汐見 稔幸/著

🌸『父親ができる最高の子育て』 高濱 正伸/著


第6回も、どうぞお楽しみに!

 

【バックナンバー】

第1回:【読む子育て相談室】高濱が、保護者の皆さんの子育ての悩みに答えます!

第2回:【読む子育て相談室Vol.2】姉の生活に弟が振り回されています…!

第3回:【読む子育て相談室Vol.3】うちの子、「やる気」がありません!

第4回:【読む子育て相談室Vol.4】子どもの自信を育む2つのコツを伝授!


▶アプリラジオ『勢太郎の海賊ラジオ』で保護者の皆さんのお悩みに回答中!

ほっこり&面白エピソード紹介など、 様々な企画を行っていく予定です。
ラジオ投稿も募集中!高濱ボイスで回答がほしい人はぜひ投稿してみましょう!

 

▶『高濱先生の子育て相談室』への投稿はこちら

皆さんのお悩みを、高濱に届けます!

 

清田 奈甫(きよた なお)

清田 奈甫(きよた なお)

花まる学習会 広報部メンバーの1人。Webページやメルマガなどで、皆さまに様々な情報をお届けしている。

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