学力を培う親子の会話術|人前で話す力をつけるコツ3つ

Q. 3年生の男の子です。

「今日は、学校どうだった?」と尋ねると

「楽しかった」しか返ってきません。

塾も、スイミングも、ぜ~んぶ「楽しかった」。

楽しかったと言うので安心していたら、お友だちとトラブルがあったことをママ友から聞くことも…。

授業での発表にも自信がないようだし、話す力をつけるにはどうしたらいいでしょうか?


A. このお悩みを解決する鍵は「親子の会話」の中にあります。


子どもにとって「人前で話す」ということは…

子どもに人前に立って発表する表現力をつけさせたい場合、どうすればいいのでしょうか。

まず先に、子どもにとって人前で話すのが難しいのは当たり前だということは知っておいてください。

高学年でさえドキドキして言いたいことの半分も言えないのが普通です。

人前で自分の話の構成を考えて発表すること自体、相当な論理的思考ができていなければできないものです。


家庭でできるコミュニケーショントレーニング

そのうえで、人前で話す力をつけるにはどうすればいいか?

まず、言葉の表現力のベースにあるのは、とにもかくにも家庭での会話にあります。

豊かな経験や読書体験も重要ですが、会話の基本は家庭、とくに「話す」と言う意味ではお母さんの出番です。

次の3つのポイントを頭において子どもの話を上手に引き出してあげましょう。

子どもの学力向上にもつながっていきますよ。


1―話の要旨を言わせる

マンガや映画で面白かったというときはチャンスです。

「何がどう面白かったの?」と話を引き出してみましょう。

次に「どんな話だったの?」と聞いてみてください。

そして「○○が○○した話だよ」と、話の要旨を言わせてみましょう。

話の要旨を言わせるというのは、相手が伝えたいことを的確につかむ訓練にもなります。


2-相手が聞いたことに答える

「今日学校楽しかった?」「ていうか、腹減った」「そうだ夕飯の買い物しなくちゃ」このように会話のキャッチボールが成立していないケース。

これではお互いに自分のボールを投げ合っているだけで会話とはいえません。

お母さんは流されずに、「『ていうか腹へった』じゃないでしょ!お母さんは学校のことを聞いてるの!」と注意し、質問に対する正しい答えを言わせることが大切です。


3-単語言葉を認めない

単語言葉を容認してしまう文化が家庭にあってはダメです。

「お母さん、水」と言われたら、「お母さんは水じゃありません」とキッパリ言いましょう。

低学年までが勝負です。

親子の会話は単語ではなく、文章で!


正しい会話は学習の基本

「相手が聞いたことに答える」のが会話の基本。

これは学習にもつながっていきます。

なぜなら、問題を解くということはコミュニケーションだからです。

高学年にもなれば、問題を読んで「相手が聞いているのはここだな」「こういうことを言いたいんだな」と思い、答えを書いていかなければなりません。

ちゃんとした会話ができていない子に、相手の意図を読めと言っても無理です。

勉強の基本は国語であり、突き詰めれば言葉、会話なのです

お母さんも家事をしながら上の空で…ではなく、子どもとしっかり向き合って会話する時間をとれといいですね。

そのときはできるだけ楽しい話題で。

お母さんが笑顔で話を聞いてくれたら、子どもの会話も、心も弾みます。




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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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