ポップスの聴かせすぎに注意!?クラシック音楽が子どもの感性を育む理由


テレビで人気のアイドルグループに憧れ、いつもヒット曲を口ずさんでいる。

子どものそんな姿に成長を感じながらも「ポップスばかり聴かせていていいのかしら?」と不安になること、ありますよね。

今回は、感受性の強い子ども時代に聴かせたい音楽についてご紹介します。


子どもの感性を磨く「本物の音楽」とは?

「花まるメソッド音の森」では子どもの感性を磨くために「本物にたくさん触れる」ことが大切だと考えていますが、「本物」とはいったい何でしょうか?

いくつかの考え方がありますが、ひとつは本物に属するもの=普遍的なもの

絵や音楽で色褪せないものです。

音楽を教えているとよく聞かれるのは「クラシックだけが良い音楽ですか?」という質問。

中にはクラシックだけしか聴いてはいけないという先生もいますが、私は決してそうは思いません。

ジャズでもポップスでも良い音楽はたくさんあります。

ただ、ひとつ言えるのは、「本物=一生懸命生きてきた人の一生の集積」ということです。

長い風雪に耐え、芸術として生き残っている絵や音楽は、その作者の人生が背景にあるものが多いのです。

ポップスでも自分で作曲して、歌詞をつけているもの、作品からその人の人生のリアリティーを感じさせるものは、作者の人生の集積ということができます。

バート・バカラック、エディット・ピアフ・・・・・・、生き方の結晶として生み出された作品は、やはり時代が変わっても輝き続けています。

しかし、現代のように作詞、作曲、歌い手も別、といった音楽は、10年後、100年後に聴かれているものは稀なのではないでしょうか。


クラシックのみ、にこだわる必要はありませんが…

「子どもにはクラシックだけを聴かせたほうがいいですか?」という質問もよくいただきます。

確かにクラシックは本物の音楽で、それに触れるのはいいことなのですが、「それだけを聴かせる」ということにこだわらなくてもいいと思います。

たとえると、クラシックは「ご飯の音楽」、大人が子どもに与えたい栄養満点のものです。

反対に「お菓子の音楽」というものもあります。

子どもにとって良く見えるものです。

食べすぎはダメだけど、食べちゃいけないものではありません。

ただ見栄えを良くする着色料や保存料などの添加物が多い食べ物を、子どもが欲しがる分だけ与えたいとは思わないですよね。

子どもはお菓子を食べたがり、大人はご飯を食べさせたがるもの。

子どもに対して、お菓子はダメ、と禁止してしまうと、いっそう憧れが募ったり、反対に食事そのものを嫌いになってしまったり、いろいろと弊害が出てきます。

音楽もそれと同じように考えてください。


大切なのはバランス

「お菓子の音楽」だけでは子どもの感性は育ちません。

「ご飯の音楽」、つまり本物の音楽が絶対に必要です。

子どもが欲しいものと大人が良いと思うものは全然違いますが、そのバランスをどうとるかが重要です。

忘れてはならないことは、音楽は言葉と一緒で、人格を象るものだ、ということ。

聴いている音楽のジャンルや嗜好が、自分のふるまいや選ぶもの、自分の人格にも影響していきます。

だからこそ、ひとつの基準として「何が美しいのか」を知っておくことが、生きていく上で強みになります。


「感性の素晴らしさは、優秀さを包み込む」これは、花まる学習会代表 高濱の言葉です。

優秀であることだけでなく、その人の素晴らしい感性がああってこそ、本当の魅力を備えた人間になり得る、ということです。

「感性を磨く=本物に触れる」ためのツールのひとつとして、クラシック音楽があると思います。


大げさではなく、感受性の強い子ども時代にこそ何を聴かせ、何に触れさせるのかが、人生そのものに大きく影響します。

ぜひ、「今日はお母さんの好きな曲を聴いてみよう」と言ってクラシック音楽を一緒に聴いてみてください。

最近は子ども向けのクラシック音楽のコンサートも多く開催されているので「ちょっとお洒落してお出かけしよう」と誘い出すのもいいですね。

生で演奏される本物の音楽に触れれば、子どもも深い感動に包まれるはず。

ぜひ親子でクラシックを楽しんでみてください。




【花まるメソッド音の森とは?】

2014年に開校した「花まるメソッド音の森」。音楽理論、ソルフェージュ、海外の民謡、教会音楽、読譜、記譜、作曲を1時間半の授業の中で学ぶ年中・年長~小学生の集団授業と、独自のメソッドに基づいた一対一のレッスンの二つを柱に備えた音楽教室です。

単に音楽が好き、楽しいというだけにとどまらず、人を幸せにする感性を育て、生きるための能力を高める。つまり「人を幸せにできる大人」を育てるということが「音の森」の教育理念です。

花まる学習会の「メシが食える大人」を育てるという教育理念と同じく、社会に出た後のことを見据えています。

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【おすすめ書籍】

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笹森 壮大(ささもり そうた)

笹森 壮大(ささもり そうた)

1988 年東京生まれ。3 歳よりチェロを始める。 桐朋学園女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部に入学し、2008年よりフランスへ留学。 チェロを臼井洋治、倉田澄子、M・ミローネの各氏に師事。 帰国後、TV、ラジオ、舞台など様々な分野で活動を広げる。 幼児から大学生までを対象にチェロやオーケストラの指導を行う中で、 音楽教育の現状に問題意識を抱く。 2014年、花まる学習会にて、音楽教育部門「音の森」を立ち上げる。 「音楽を通して人を幸せにできる人」の育成を目指す。

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