高学年|小さな疑問が素数やフィボナッチ数列との出会いにつながった事例
4年生、Yくん。
次週までの宿題を確認していると、
「先生!宿題の数字を全部足したら89だ!!」
と、”なんとなく足してみた”らしい。
私が驚いていると、続けて、
「なんか、89っておもしろいね〜!」
「何かで割れるのかな…?」
と、約数を考え始めた。
「いい視点!」と思いながらYが計算していくのを見守っていると、しばらくして
「えっ!!」
「1と89で割れる!!というか、それでしか割れない!!」
「1と89で割れるのは当たり前かぁー!」
そう驚きながら、けらけら笑い出した。
そこで、少し「素数」の話をし、
「他にもおもしろい特性があるかも!」
ということで、
「89」について調べてみた。
すると、1.2.3.5.8.13…というフィボナッチ数列の中にも ある数字だということもわかった。
それを見て、
「うわ!これすごーい!!」
とますますワクワクしているY。
そうしているうちに、周りには他の子どもたちも
集まってきて、みんなで89を味わった。
Yの「ちょっとまてよ…?」と始まった思考から
≪89って、おもしろいね!≫ が一瞬にして教室全体に広がった。
Yの遊び心が みんなの知的好奇心をくすぐったのだった。
~教室スケッチより~
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