年中|子どものケンカを親が止めてはいけない理由

「ぼくの番だよ!」

「ぼくが先に並んでたんだから!」

昼下がりの公園で、遊具をめぐるトラブル発生!

さあどうする?!

「ごめんね、うちの子が割り込んだから……」

サッと現れた母親がその場を収め、めでたしめでたし…。


こんなふうに、親がケンカを止めてしまうのはとてももったいないこと。9歳までのケンカは大切な「学び」の場だからです。そこで今回は、ケンカにおける子どもの学びと、親としての向き合い方をご紹介します。


子どものケンカは「ルール」を学ぶ場

子どもがケンカしそうになると、

「ケンカをしちゃダメでしょ」

と止めてしまう大人がほとんど。

大人の感覚で、「話せばわかる」と思っているのかもしれませんが、現実の子どもの世界はぶった、けったのケンカがあるものです。

その中で、子どもたちは相手を傷つけないための「ルール」を学んでいきます。


たとえば、「爪を立てない」「目を突かない」「噛まない」「股間を狙わない」といったことは最低限のルールです。


お母さんに止められてケンカをほとんど経験しないまま大きくなった子どもはこれらのルールを知りません。

すると、高学年になってはじめてケンカをしたとき、それこそ股間を蹴ったり目を定規で突こうとしたりして、相手の子に大怪我を負わせてしまったりするのです。


子どものケンカに親はどうやってかかわる?

大人が子どものためにできることは、ケンカをやめさせることではなく、「ケンカをしたらちゃんと仲直りをしなさい」と声をかけること。

最後は仲直りができるようにするには、お互いの“嫌だった”気持ちを伝えあったり、折り合いをつけたり、今後の約束(痛いから、これからはそうやってぶたないでね、等)をしたりする必要があります。それを繰り返していく中で、どういった行為が相手を傷つけるのか、逆にどうしたら嫌なことをやめてもらえるか、そして自分は今後どうやって友だちと付き合っていくべきなのかを学んでいきます。


私たちにできるサポートは、最後は絶対に「仲直り」で終わらせる、というルールを徹底させることなのです。


子どもにはケンカで「完全燃焼」させる

子どもが花まる学習会の教室で1対1でもめていたら、私は止めずに見ています。

ただ、ほかの子どもにとっては“邪魔”です。

そういう場合は、

「君たちジャマ。向こうでやってきて」

と、首根っこを掴んで教室の外の安全な所に連れていきます。

そして

「ケンカは悪いことではないけど、いまはジャマだから。仲直りしたら帰っておいで」

と言います。

しばらくすると、スッと2人で帰ってきます。

たいてい「仲直りしました」と報告に来るので、「いや、報告しなくていいよ」と答えます。

仲直りしたかどうかは、教室に戻ってきた2人の様子で十分わかりますからね。



幼児期の子どもは忘れっぽいので、完全燃焼したあとはいつも通りです。

最低限のルールを守ったケンカで完全燃焼させ、多くのことを学んでもらいましょう。

お母さんにとっては、ハラハラしてしまうことでしょう。

そこをぐっとこらえて、次の機会にはぜひ、ケンカを止めずに見守ってあげてくださいね。



【おすすめ書籍】

🌼『花まる学習会式 1人でできる子の育て方』


【花まる学習会とは?】

▶▶花まる学習会の理念・実践はこちら


【花まるSTORYの記事を、メルマガでお届けします!】

授業の様子・内容を写真付きでお伝えしたり、最新のイベント・新刊情報をお届けしたりと、読み応えのあるマガジン。毎月末にお届けいたします。『花まるSTORY』の記事も多数掲載!

イベントや講演会に直接お申し込みいただくことも可能です。


▶▶過去のメールマガジン(バックナンバー)はこちら!

▶▶無料で受信する!

箕浦 健治(みのうら けんじ)

箕浦 健治(みのうら けんじ)

花まる学習会 野外体験部 部長。 別名ファイヤー。「全員無事」のために毎回燃え上り、夏が終われば焦げています。 野外での子どもたちの成長のエピソードや、子どもたちが”1人でできる子”になるコツをたっぷりご紹介します。

Category

keyword