【西郡コラム】『伸びない子はいない・・・学習の礎』2017年11月


子どもたちが伸びるのは、学習を「自分がどうする」という主体的な問題として捉えたときです。

学習を自分のためとして引け受ける、正面から学習と向き合う。

当事者意識をつくっていくことで子どもたちは伸びます。

生きていくために、私たちは生涯学びます。

生きていくため、明日をよりよくするために学びます。

生涯にわたる学びの基礎をつくっていく、鍛錬の場が西郡学習道場です。


持って生まれてきた、知能・能力には個人差があます。

それを比べても、嘆いても仕方がありません。

私たちは、個々の能力を一つひとつ伸ばしていくしかない。

昨日の自分よりよくなることに尽きます。

学習道場では、知能・能力・学力の高い低いは問いません。

自分の課題に向き合い、それぞれの成長を促す。

逃げずに正面から向き合う子どもたちがいて、その子どもたちを正面から受け止める私たちがいます。

成長は目に見えるものばかりではありません。

伸びているのかどうか、見えないと不安になります。

焦りますが、成長には時間も必要。

子どもたちは確実に成長しています。

伸びない子どもはいません。

自分の課題に正面から向き合い、克服する。

できることならやりたくない、逃げ出したい。

わからない、できないから、ふて腐れたり、ぐずったりして、言い逃れや言い訳が始まり、甘えます。

そこを逃がさないのが道場。

許されない厳しさも必要です。

わからない、できないから叱るのではありません。

逃げ出したい、投げ出したい心を叱責します。

子どもはほめられると伸びる、やる気も出る。

達成感、自己肯定感もうまれます。

だからほめて伸ばします。

道場でも花まるメソッド同様の、ほめて伸ばす・認めて伸ばす指導は基本的に同じです。

4年生以上になると、自分を厳しく鍛える学習も始まります。

ほめるも叱るも同じこと。

すべてその子のため。

学習へのモチベーションを高めるためです。


わかること、できることを積み上げていく学習が基本です。

ごまかさないこと、できたふりをしないこと。

できない、わからない、学習は難しい。

覚えられない、課題も多い。

だから無意識に自分自身をごまかし、自分はできた錯覚・思い込みが始まりますが、ごまかしやできたふりは学習の“敵”、伸びない原因です。

できない、わからない、に対峙するしかありません。


学習は自分と対峙する孤独な一面があります。

ほめられようが、叱られようが関係ない。

自分の学習は、自分でどうにかするしかない。

教えもするし、叱咤激励もします。

しかし、誰も助けてくれない。

直面する、逃げない、自分が何とかするという意識から、本来の学習は始まります。

学習は孤独であることがわかったとき、共有もでき、尊敬もでき、労わりもでき、喜びもあります。


物覚えが悪い。

よく忘れる。

何でこんなに覚えないのだろうか、いい頭に生まれてくればよかった、と幾度も嘆き、泣きたくもなります。

しかし、持って生まれたものを嘆いても、比べても仕方がないと悟ってきます。

自分の能力、性格、できる・できない、わかる・わからないの軸を、成功と失敗の経験を積みながら定め、「自分の学習」を作り上げていくことが学ぶということです。

他者に依存していても、自分の学習は進みません。

自立あるのみ。

自分の頭を使うしか方法はありません。

順風満帆な発達はありません。

逆境にこそ学習の始まりがあります。

わからない、できない、だから学習なのです。


わかりきることの大切さ、基本の徹底。

咀嚼ができた・わかった達成感が自己肯定感をうみ、次の学習意欲がうまれます。

生きていくために、私たちは一生学び続けます。

小学生の学習はその始まり、礎です。

学習の始まりの段階で、小学生の段階で、正しい学習観を身につけてほしい。

一生の礎となる学習を身につけるところが西郡学習道場です。


西郡学習道場代表 西郡 文啓(にしごおり ふみひろ)



▶その他の西郡コラムはこちら

西郡文啓(にしごおり ふみひろ)

西郡文啓(にしごおり ふみひろ)

1958年生まれ。県立熊本高校卒業。高濱代表とは高校の同級生、以来、小説、絵画、映画、演劇、音楽、哲学等、あらゆるジャンルの芸術、学問を語り合ってきた仲。高濱代表が花まる学習会を設立時に参加。スクールFCの立ち上げを経て、花まるグループ内に「子ども自身が自分の学習に正面から向き合う場」として西郡学習道場を設立する。2015年度より、「地域おこし協力隊」として、武雄市の小学校に常駐。現在「官民一体型学校」として指定を受けた小学校「武雄花まる学園」にて、学校の先生とともに、小学校の中で花まるメソッドを浸透させていくことに尽力中。

Category

keyword