「メシが食える大人」になるための力①|イヤなことに向き合う力:朝編

今の大人を見ていると、イヤなことや苦手なことに向き合えない人が多いと感じます。

単に「今の大人たちはヤワだ」ということではありません。

何かしらの逃げ道があったり、先鋭化するサービスに頼ったり、日本の社会全体がイヤなことに向き合わなくても生きていけるように作られているのです。

また、イヤなことと出会う免疫がないぶん「イヤなこと」のレベルがどんどん下がっています。「こんなことで?」と思うようなことでも我慢ができません。


そこで今回は、「イヤなこと」に向き合う力をつけてもらうために、乗り越えるべき壁の一つを紹介します。


乗り越えるべきカベその1 「朝のカベ」

あなたは朝に弱いですか?

朝は誰しも眠いものです。低血圧の人は、朝が弱いなんて話もあります。

しかし、ここで話題にしているのは「眠くて起きられない」ということではなく、「体を起こして仕事に向かうことができない」ということです。


朝、目が覚めたときに、「あ、今日会社に行けないかも」と思ってしまう。

企業はせっかく一緒に働きたいと思って採用しても、「行けないかも」で休まれてしまうとどうにもしようがありません。

採用した側としては心配ですし、放っておいて休み続けられても困るので、どうしたんだろうとフォローします。

そのときは元気になっても、また次の休み明けには来なくなってしまう。

仕事に対して後ろ向きになっている人にフォローが増えてしまうのは、やりきれません。


「行けないかも」と思うワケ

一旦「行けない」と思ったら、「行けないかも、行けないよな、うん、やっぱり行けないかも、行けないよ、きっと」と「行けないスパイラル」に入ってしまうのです。

普通に会社に行ける人は、朝起きて「行けるかな、行けないかな」とは思いません。

眠くても何でも、「今日は行かなきゃ、よし行くか」と起き上がるのが習慣化しています。

一方で行けない人は、習慣ではなく検討すべき選択肢になっているのです。

頭の中に「行く」あるいは「行かない」というカードが二枚出てきて悩みます。

「仕事に行けるか行けないか問題」がどーんと重くのしかかってくるのです。


その「行きたくない」の大本にあるのは、往々にして人間関係のトラブルです。

あの人から怒られた、あの人から嫌味を言われた、あの人から無視されたなど、人付き合いの中でのネガティブな経験です。

これは生活習慣ではなく心の型からくるもの。

睡眠不足を解消しても解決せず、本人も周りも苦しいまま改善のきざしもなく時間だけが過ぎていくのです。


成功体験を積み重ねることが「朝のカベ」を打ち破るカギ

「行けないかも問題」を抱えてしまう人は、「あのときも行けなかった」という体験をたくさん持っています。

「行く」ことを成功体験だとすれば、失敗体験の積み重ねです。

「行けなかった」り、「行けた」りを繰り返しながら、大人になってしまった人が朝のカベに苦しんでいるのです。

「行けなかったかも」と思っても、思い切って「行けた」らそれは成功体験です。

成功体験を積み重ねることで「行く」が習慣化されます。


早起きが自分を変える

仕事をして「メシが食える」ようになるには、ためらわず毎日仕事に行くことです。

日々の業務で悩んだり落ち込んだりはかまいません。

でも、どんなに辛くても仕事に行けること。

それも始業時間ギリギリではなく、余裕をもった時間に仕事に行けること。

仕事には能力差がありますが、毎朝時間的な余裕をもって出勤できる人は、たいていの仕事ができるようになります。

行けない人はもちろんのこと、行くことができる人も、遅刻スレスレだったりイヤイヤ行ったりしているのであれば、朝のカベをクリアしてみましょう。


早起きは三文の得と言います。

たかが朝、されど朝。

今までより早起きをして仕事に行ってみたら、必ず何かが変わります。

(※もちろん、体調不良の場合はしっかりと休養してくださいね!)




≪「メシが食える大人」になるための力シリーズ≫

「メシが食える大人」になるための力①|イヤなことに向き合う力:朝編(本記事)

「メシが食える大人」になるための力②|イヤなことに向き合う力:掃除編 

「メシが食える大人」になるための力③|イヤなことに向き合う力:声 編



【おすすめ書籍】

🌼『一生食いっぱぐれない自信、ありますか? 大人の「メシが食える力」10』

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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