「本を読みなさい!」では読まない!? 子どもを本好きにする極意

「もうっ!テレビばっかり観ないの!」

「じゃあ何したらいいの?」

「たまには本でも読みなさい!」

「えー、やだっ!」


宿題以外で本を開くことがないわが子。

国語力アップのためにも、もっと読書してほしいのに…。

とお悩みのお母さん、強制するのは逆効果かもしれません。

今回は、子どもが本好きになる、“親のかかわり方”をご紹介します。


子どもが本好きになる3つのパターン

子どもが本好きになるケースは、大きく次の3つのパターンがあります。


ケース1:幼児期の絵本の読み聞かせが成功し、本が好きになるケース

これは、お話好きの女の子ははまる可能性が高いのですが、男の子はそうとは限りません。


ケース2:親のどちらかが本の虫という場合

子どもは親の姿を見て育ちます。親が本を楽しそうに読んでいれば、子どもにも「本を読みたい」という気持ちが芽生え、自然と本好きになります。


ケース3:思春期にさしかかった頃、さまざまな悩みや疑問を解決してくれる本に出会ったとき

実は私もこのパターンで本に目覚めました。


3つのパターンを見てわかるとおり、本を好きになるきっかけは子どもによってそれぞれです。

その子がその気になっていないうちは、親が「本を読みなさい」といくら言っても、子どもが本好きになることはあまりありません。


読書には2種類ある

「読書をする子は国語力がある」

とよく言われますが、それはおおむね間違ってはいません。

ただ、本は読んでいるけれど、文章題は苦手な子がいるのも事実です。

なぜかと言うと、読書には、2通りの読み方があるからです。


読み方1:「漫読」

文章を楽しく読んだり、情景や人の気持ちをイメージしたりしながら、自分なりに解釈して読むこと。

そのため、「この本はこういうことが書かれているものだ」と正確な答えを出す必要はない。普通の読書は、こちらに近いですよね。


読み方2:「精読」

文章を楽しく読むというよりは、仕事や義務に近く、文章の中の一字一句を「絶対に読み落とさないぞ!」と、強い意思を持ち、最大限の集中力を発揮して読むこと。

精読力は、音読することで鍛えられる。


さらさらっと読み飛ばす“慢読”がクセになっている子は、文章題でも文字を読み飛ばしがち。

そうすると、“本は読んでいるけれど、文章題は苦手”になってしまうのです。

短い文章を音読するなどして、一字一字を追っていく精読経験も大事にしたいですね。


親が言えば言うほど…

親が言えば言うほどやりたくなくなるのが、読書。

強制するのは逆効果です。

3つのパターンを参考に、まずは本が「好き」という気持ちを育ててあげましょう。

「読書しなさい!」と言うよりも、子どもが思わず手に取りたくなるような一冊を本棚にそろえて置くほうが効果がありますよ。


「お母さんが小学生の頃は、この本が好きだったんだよ」と紹介するのもおすすめです。

ぜひ、お母さんが読書を楽しんで、楽しい本の世界に誘ってくださいね。


【おすすめ書籍】

🌼『高濱正伸の、絶対失敗しない子育て塾 (AERA Kids Book) 』

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

Category

keyword