問題の解き方が違う!? 算数の力を伸ばす子の学び方とは

算数の問題を解いていて、「わからない」と戸惑ったものの、勘で適当に答えを書いてみたら、たまたま正解。「丸がついたからおわりっ!」とそのままほったらかすことに…。

あるいは、算数の問題を時間内に解ききれず、答えもわからなくて「終わらない!」と投げ出してしまう…。


このような子どもの行動には、ある共通点があります。

そしてその共通点が、「あと伸び」のチャンスを奪ってしまうケースが多いのです。


「答え」が最重要なのではない

その共通点とは、「答えを出すこと」が一番の目標になっているということ。

伸び悩む子の特徴の一つに、「答えをちゃんと出すことがいいことだ」と思っているケースがあります。

計算ドリルばかり先行してやっている子どもにありがちな、間違った概念です。

答えが合っているか合っていないかが大事だ、という概念で今まできてしまったのでしょう。


この概念を正せないまま、算数の文章題に直面すると、途端に「”面倒くさいな”の壁」にぶち当たります。

あるいは、「こういう問題じゃなきゃ、さっさとできるのになあ」「問題が悪いんだ! 解きにくいんだよ」と言ってみたりとか。

自分の知っている計算という作業で、さっさと答えを出したくなるのでしょう。


大切なのは「思考のプロセス」!

本当に大事なのは、思考をしていく過程にあります。

「こうやってやれば、解けるかも!」という発想や「解き方が見えた!」という感覚です。

そうやって自分の力で答えを見出していく経験を重ねて「自分でわかったら、本当に面白いんだ」という体験を与えなければいけません。


一定時間内に全部正解になるように、といったようなことを目標にさせてしまうと、本来の学習からどんどん離れていってしまいます。

本来の学習とは、「わからなかったら、必ずわかるようにしていく」というもの。

とくに小学校高学年以降では、これが”あと伸び”につながっていきます。



子どもの「『答えを出すこと』がいいこと」という考えをそのままにしてしまうと、本当の学習法が身に付かないばかりか、学習そのものの楽しさ、面白さを知らないまま大人になっていってしまいます。

単純な計算問題はできるようになっても、その先で痛い目にあってしまうのです。

普段から、「答えが合っていたからすごいね!」ではなく、「ここまで自分の力で考えたんだね、すごいね」と、「考えた過程」を褒めてあげるといいですね。



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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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