【インタビュー】囲碁特集! ジュニア本因坊戦全国代表者の強さに迫る

スペシャルインタビュー
重川明司くん×高濱正伸 
2017/6/26 

今回は囲碁のジュニア全国大会に出場している実力者に特別インタビューを行いました。

全国大会に出場するほどの実力はどう培われてきたのか、勉強への関心はどうなのか。

お母さまにも、家庭での教育方針や囲碁の影響について詳しく伺いました。

 

きっかけは○○!? 三兄弟で切磋琢磨

2016年の文部科学大臣杯は主将として出場した団体戦で優勝、2017年3月に行われたジュニア本因坊戦(当時4年生)には神奈川県の代表として出場。2017年度の文科杯個人戦の予選も突破して、全国大会出場が決定したそうですね。おめでとうございます!

ありがとうございます。

囲碁はいつから始めたのですか?

いつからだろう…。

囲碁との出会いは、長男が小学3年生、次男が小学1年生、この子(明司くん)が年中のときでした。夫が持っていた囲碁の漫画を子どもたちが読み始めたのがきっかけで、三兄弟で興味を持ち始めたのです。

三人同時に!

私も夫も囲碁の知識があるわけではなかったので、家族五人そろってルールを覚えるところから始めました。家の近くにあった子ども囲碁教室に通い始めると、覚えが早くて…!あっという間に私ではわからないレベルにまで達していました。

子どもが夢中になると吸収が早くてぐんぐん伸びていくんですよね。兄弟で対戦することもあったのかな?実力はどうでしたか?

最初はやはり一番上の兄が強かったです。

長男は当時3年生で文章読解力などもあったので、自分で囲碁の本を読んで知識をつけていました。それもあって、最初の方が力の差も大きかったです。でも、下の二人もどんどん追いついていきましたね。兄弟で対戦すると、やはり負けたくないんでしょうね。勝負がつくと、負けたほうが泣くことも多くて…、特に長男が一番大泣きしていたように思います。

明司くんも?

もう、何度もあります。

いいですね~。悔し泣きをする場面は、最近だとなかなかない。みんな平等に、傷つけないように、という風潮が強くなってしまっていますから。でも囲碁は年齢関係なく、負けは完全に負けなので悔しいですよね。

三人で切磋琢磨できる環境にあったことも、よかったのかもしれません。

まさに強さの秘訣ですね。

 

強くなりたい、という想い

明司くんが思う、囲碁が強くなった秘訣は?

詰碁(つめご)かな、と思います。

詰碁を一生懸命やっていたんだ!詰碁はどんなスタイルでやるの?

詰碁を始めたころは、いくら考えてもわからない問題は答えを見て勉強していました。だんだん最後まで考えたいと思うことが増えてきて、そういうときは先生に詰碁用のプリントをもらって、教室で解いたり、家に持って帰って考えたりしています。

そこまでして考え続けることって、苦しくはない?

たまに、飽きたり、全然解けなくていやになったりすることもありますが、やっぱり「やりたい!」と思って。

そこまで囲碁をやりたいと思ったり難しくても考え続けたりする、やる気の元って何だろう。

強くなりたい、という気持ちが一番大きいと思います。

 

 

納得がいくまでやり抜いてほしい

明司くんは、将来なりたい職業はあるの?

プロの棋士です。その次は…決めていません。

それで良い、迷わず目指してください。好きな科目は?

算数と理科です。

典型的な囲碁大好き理系ですね。

うちは、中学受験はせず高校受験の予定なのですが、先々のことを考えると、どこまで夢を追い求めさせていいか、不安に思うこともあります。やりたいことはやってほしいけれど、方向転換したときにどうフォローできるかな、と考えます。でも、やるからにはとことんやり抜いてほしいという気持ちのほうがいまは大きいですね。

囲碁を一生懸命やっていれば地頭が伸びていきますからね。特に数理系が強くなるので、プロにならなくても社会で活躍している人をたくさん知っていますよ。

 

 

 

男の子の育て方

子どもたちに囲碁をやらせて良かったと思うことはありますか?

集中力がついたことでしょうか。スイッチが入ると声も聞こえなくなります。声をかけることも躊躇われるほど。そのため、囲碁をしているときは集中できるようにしています。

男の子のことをわかっていらっしゃいますね!

私に兄姉弟がいまして。

人間力が磨かれるきょうだい構成ですね。

男は女とは違うんだなという感覚はありました。姉とも「お兄ちゃんってこうだよね~」という話もしていて。さすがに自分の息子との対峙となると戸惑いはありましたが、慣れている部分はあったと思います。でも、やっぱり男の子は反応が少ないです

 

 

好きなものを一生懸命やってくれれば

わが子に対して「こんな子に育ってほしい」という家庭の方針などはありますか?

固定の職業など、具体的なことは考えていません。自分の好きなものを見つけて頑張ってくれればいいと思います。この早い時期に見つかったのは予想外でしたが…。すごいなと思います。頑張り具合も熱中具合も。

このおおらかな眼差しが、三兄弟がのびのびと囲碁に打ち込めたポイントなのでしょうね!子どもが一番伸びる眼差し。そう考えるようになった、タイミングはありますか?

実は転勤族で、子育てをするなかで少しずつ変わっていったことも多いかもしれません。

男兄弟三人を抱えての転勤は、行った先々で大変だったのでは?

そうですね。出身は茨城で、広島、岩手、その後が神奈川。日本の東西で文化も違うので…。ですが、家族がいたからなんとか生活できたのかなという気もします。広島は都会だったので、なじめるか正直不安でした。運よく同じ転勤族のお母さん同士でつながりを持てるチャンスがあって、情報を共有していました。

同じ境遇の味方がいたのは心強いですね。

その転勤族のママ友に、その土地のお母さんに橋渡しをしてもらって、ママ友のつながりを増やしていきました。その後の岩手ではとくにそういうことをしなくても自分からつながりが持てるようになって。今思えば、広島での経験が自信になったのかなと思います。

お母さんが強くなっていったのですね。

子どもたちの生活もママ友も、その地域ごとに違っているんだな、という感覚はありました。そのなかで、何が正しい、何が悪い、というものはないのだなということを学んでいきました。

 

 

夫婦一丸となっての子育てへ

ご夫婦での協力体制は?

はじめは「どうして私だけ」と思うこともありました。最初の1~2年は、私の感じている不満を夫に言っても伝わらなかったり、それがわかっているので私も言わなかったりしていましたね。

その時期はどう乗り越えられたのですか?

あの頃は、私も母親一年目、夫も父親一年目、ということがよくわかっていませんでした。二人目が生まれてから、夫も余裕が出てきたのか、子どもを中心にして家庭が回りだした、という気がします。

ああ、お互いに子どもに対しては一生懸命だということが共有できたのですね。それさえわかれば、何かあっても許そう、と思える。

そうですね、同じくらい子どものことを考えているんだなということがわかりだしてから、安定してきた気がします。

ご家庭のこのあたたかさの中で伸びてきたのですね。

 

明司くんの成長の背後には、お母さまのおおらかな眼差しあり!お母さまが一つの視点にこだわることなく、広い視野で物事を考えながら子育てをされているので、兄弟三人とものびのびと育っています。明司くんも好きこそものの上手なれで、ときには涙し、ときには壁にぶつかりながらも、目標をもって乗り越えていける強さがありました。これからの活躍に期待しています!

 

 

広報部ライターズ

広報部ライターズ

花まる学習会 広報部メンバー。『花まるストーリー』で保護者の方々へのメッセージを紡ぎ続けている。読めばほっこり前向きになれる、そんなサイトになるように。心を込めて発信しています。

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