【サマースクール特集!③】素敵な大人になりたい!

1年生、Yくん。 

ちょっぴりマイペースで、靴をはくのにも他の子の3倍くらい時間がかかる。 

でも、おいていかれるのは嫌! と、一生懸命くらいつく。


バスレクのクイズでは 、

「ねぇ〜!なんでみんな手をあげてるの? ぼくはまだわかっていないのに〜!!!」 

と、進んでいくゲームから取り残されてしまった気持ちを抑えきれずに 

「ちゃんとおしえてよ!」

とイライラして前の座席をキックすることも…。


そんなYくん、みんなと一緒に行動していて少しずつ協調性が芽生えてきた。 

わからないままに進んでしまう周りの状況に飲み込まれそうになったら 

「ねぇ、まって!」 

「ぼくは、ここにいるよ!」 

と遅れていることをチームのみんなに伝え、待ってもらう。 

そうやって自分の時間を作り、一歩一歩目の前の課題をクリアしていった。 


1日中一生懸命頑張って、キャンプファイヤーの時間になった。 

疲れてこぼれてくるのは、 涙と

「ママにあいたい。かえりたい……」という言葉。

  

真っ暗な道に怯えて「かえる!かえる!」と主張しながら花火会場へと向かう。 

みんなで並んで座るが、リーダーを見ては 

「ねぇ、ママにあいたい!」

と目にたっぷり涙を浮かべる。 
  
全体リーダーがマイクを持って前に立つと、 

「花火、はじまるかな?」

と、周りのみんながウキウキ状態に。 

未だ涙が乾ききらないYくんも、全体リーダーの話に耳を傾け始めた。 


始まったのは、今日の楽しかった思い出についてのインタビュータイム。 

マイクを向けられた子どもたちの回答を聞き、班の中でも 

「秘密基地を作ったね!」

と思い出を語り合う。


次の質問〝将来の夢は?〟に移ると、なんとマイクがYくんの口元へ。 

Yくんはどんなことを答えるのかな?と見守っていると、 

涙をふいたYくんが 


「すてきな おとなに、なりたい!」 


と力強く答えた。 


小さな小さな身体で、ママのいない場所で、 

みんなに協力してもらいながら一生懸命自分のことは自分でやろうと 頑張り続けたYくん。 


涙をたくさん見たけれど、Yくんならもう大丈夫、そう思ったよ。 

涙をふいて「素敵な大人になりたい」と言ったその強さがあれば、 

どんなこともやり抜ける! 


表彰式では、そうYくんに伝えた。


~現場レポートより~

花まる教室長

花まる教室長

日々、現場で子どもたちと向き合い、寄り添い続けている教室長たち。「勉強って、楽しいな!」の伝道師であり、お母さんと子どもたちとの橋渡しのような存在。子どもたちを見ているからこそ語れる「事例」をたっぷりご紹介します。

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