かわいい子には料理をさせろ!?台所でのお手伝いが子どもに必要なワケ

「料理のお手伝いをさせたいけど、まだうちの子には早いかしら。包丁を持たせるのは怖いし・・・」

こんな迷いを持つお母さんは、きっとたくさんいると思います。

万が一手を切って大ケガになってしまったら・・・。子どもの安全を考えれば考えるほど、躊躇してしまいますよね。

しかし、迷う必要はありません。台所は、子どものさまざまな力を伸ばすことができる、とっておきの場所なのです。


台所で、イメージ力と集中力が鍛えられる

図形の問題を解くときの「補助線が浮かぶ力」にも繋がっていく、見えないものが見える力、イメージ力。

アイデアが浮かんだり、相手の言いたいことがイメージとして浮かんだりする力の原点にあるのは、具体的な「ものそのものにたくさん触れた」ということ。

立体の問題をたくさん解くのではなく、立体そのものにどれだけ触れたか、ということが大切です。そのなかで低学年からできるおすすめの方法が、まさに台所でのお手伝いなのです。


また、お料理のお手伝いは、手先の器用さ、集中力を育てることもできます。

たとえば、幼児期にリンゴを最後まで丸くむききれる子は、先々トップ校に進学する子が多いようです。やはり手先の器用さ、集中力の差なのでしょう。

リンゴの皮むきの絵を見ているのと、本物のリンゴの重みやにおいを感じながら皮をむいている。この違いです。


刃物に触れることも、子どもにとって大切なこと

子どもに刃物を持たせることは、親も勇気がいるもの。

しかし、お手伝いのなかで特におすすめなのがこの「刃物系」なのです。なぜなら、最高度の集中力を要するからです。

今の時代、刃物を子どもに与えられるのは親しかいないでしょう。学校や組織では、ケガや事故を恐れてだれも教えてくれませんから。

ナイフなどに限らず、とんかちやピンセット、針、ドライバーもそうです。これらは基本的に手を使いますし、危険があるものに対峙していることになります。


親と一緒に実際に触れることが、安全認識に繋がる

もちろん、刃物を扱うことは危険ととなり合わせですから、十分注意してあげる必要はあります。まずは親が使ってみせてあげ、「何が危ないのか」を説明します。

そのあとで、「何が危ないか言ってごらん」と聞いて、子ども自身に説明させます。これで危険認識度がはっきり出ます。

言語で危険を説明できないのは、忘れているということです。雰囲気で言っているだけではダメ。

安全を十分考慮したうえで、たくさんの”もの“に対峙させてあげてください。


「盛りつけ」も子どもの好奇心を刺激する

さらには、つくった料理を自分なりに皿に盛らせてみましょう。

あるものをどう並べるかを、きょうだいで競わせるのも楽しいですね。どれだけ高く盛れるかを競ったり、どれだけきれいに盛り付けられるかを考えたり・・・

料理は刃物や火など危険なものを扱って集中力を養い、盛りつけで工夫し、最後には「食える」。喜びで終われるのがいいのです。



台所でのお手伝いは、お母さんも最初は不安なもの。しかし、一方で台所は、基本的に毎日お母さんが立つ場所なので、男の子でも女の子でもお手伝いしやすい場所でもあります。台所は、単に調理器具の扱いを知ることができるだけなく、子どものイメージ力を鍛え、集中力を鍛えるのに最適な場なのです。



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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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