勉強しない・宿題しない小学生の男の子が、勉強するようになったきっかけとは

宿題を自分でするためには「どうしてできないか」ではなく、「どうしたらできるようになるか」

5年生、Nくん。

「何度言っても、宿題を自分でやれない」

「漢字の練習をしないため、いつも学校の小テストで得点できない」

「毎日、やりなさい!うるさいなぁ!の大バトルなんです……」

お母さんから、こんなご相談を受けている。


教室では、とても素直に一生懸命先生の話を聞いて取り組める。

「やった!」

「これ、簡単!」

と、できる実感が持てるとどんどん次の問題に挑戦。

Nくんなら、ぐんぐん力を伸ばしていけるはずなのに……。


親はうるさい、テストの得点はとれない、宿題しないの悪循環

お母さんはうるさいし、全然結果は出ないしと、Nくん自身もあきらめてしまっている節がある。

そこで、時間をとってNくんと二人っきりで話をした。

ポイントは「どうしてやれないのか」ではなく、「どうしたら、できるようになるだろう?」

Nくんにもじっくりと考えてもらう。


1つの約束をきっかけに「漢字テストは満点に」

その日はある約束をして帰って行った。


「なんと、学校の漢字テストで満点を取ってきました!驚きです」

翌週飛び込んできたのは、お母さんからのうれしい報告。

Nくんは、約束通り実践し、結果を出したのだ。


あの日の約束は、「漢字のカードを作って練習する」というもの。

すべてを一度にできるようにすることは難しい。

まずは実力に結び付きやすい漢字練習から、Nくんの意識改革を始めたのだ。

「どうして漢字テストまでに範囲の漢字を覚えられないのだろうか?」

そうNくんに尋ねると、

「練習はしても順番で漢字を覚えてしまう」

「ノートにたくさん練習するのが面倒くさい」

という答えが返ってきた。

そこで、

・ノートに練習しなくても漢字を覚えることができる方法を見つける

・漢字を順番や場所で覚えないように、ランダムにテストできるようにする

この2つの条件をクリアできる練習法を探した。

いくつか方法を紹介した中でNくんが選んだのは、

「表に読みかた、裏に漢字を書いたカードを作り、テストを行う。できなかった漢字だけを練習し、何度もチェックテストをする」

というもの。


きっかけは自分の中に、そしてとても身近なところにある

自分で決めた方法なら、継続しやすい。

面倒だな、嫌だなと思っているところが改善されれば、前向きに取り組めるはず。

この方法が功を奏し、Nくんは「僕だって、練習すれば満点が取れる!」と実感するに至った。


「これさえすれば、誰でも満点が取れる」

そんな方法はこの世にはない。

しかし、やる気をもって取り組み、できるまで継続できれば、できないことなどない。


こうやってできることを増やしていくことで、お母さんとの関係性も、Nくん自身の学力もどんどん良くなっていくことだろう。


成長のきっかけは、小さなことかもしれない。

しかし、自分の中に、そして、とても身近なところにあるものだ。



~教室スケッチより~

花まる教室長

花まる教室長

日々、現場で子どもたちと向き合い、寄り添い続けている教室長たち。「勉強って、楽しいな!」の伝道師であり、お母さんと子どもたちとの橋渡しのような存在。子どもたちを見ているからこそ語れる「事例」をたっぷりご紹介します。

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