「きちんとしなさい!」は逆効果!低学年の子どもの学び方

お母さんのお悩みにお答えします!


Q. 「今日、学校で何を勉強したの?」と聞いても、「ふつう」「わからない」としか言わないんです。うちの子、ちゃんとわかっているんでしょうか?」

A. 誰でも一度は持つ、子どもの勉強への不安。大丈夫、親の声かけによって、その不安は解消できますよ。


低学年期には「きちんと」やらせなくていい

「言ったでしょう。もう、すぐ見落としするんだから!」

「きちんと見直ししてんの?」

テストでミスがあると、こんな風にガミガミ言ってしまいがちです。

そうすると、子どもは「うるさいなあ」と思いますし、言われるのがイヤですから、テストを隠すようになってきたりします。

これではお母さんが本当に伝えたかったことが伝わらないばかりか、子どもが成長しなくなってしまいます。

お母さんが不安でイライラしていると、どうしても「できなかったところ」に目がいってしまいますが、そこをぐっとこらえましょう。

低学年時には「きちんと」と叱るのではなく、「次はこうやって頑張ってみよう」と前向きにとらえるようにするのがおすすめです。


「ぼく・わたしはできる!」というプラスイメージを持たせる

たとえば、子どもがテストで95点をとったとしても、上記のような状態になっていると、とれなかった5点に目が行って、間違いを叱ってしまいます。

子ども自身も、親のその言葉によって、「私はできないんだ」と感じ、どんどん自信がなくなっていきます。

そんな場合の対処法として、「最終満点法」をおすすめします。

できなかったところを子どもに聞いて、「これはどうやればいいの?あ、本当はわかってるのね。」と言って花まるをつけてあげるという方法です。

こうすると、間違いやミスをしても、最終的には満点で終えられるので、「できた!」という自信に繋がります。

低学年時代は、最終的に「私はできるんだ」というプラスイメージで終わらせることが大事です。


汚い字を正すより、きれいな字を褒める

「作文の字が汚い」「宿題の字が汚い」と嘆くお母さんも多いですが、大丈夫。

子どもは「書くのが楽しい」「今、頭の中に浮かんだ内容を忘れないうちに書きとめよう」と思っているとき、普段の字より少々雑になります。大人も同じですよね。

それでも気になるときは、「読める字で書こう」と声をかけてあげましょう。

ちなみに、「ゆっくり、ていねいに」書くことに固執しなくても大丈夫です。

字というのは「書くスピード」も大切で、これは低学年までしか鍛えられない力です。

ていねいに書くべきときに書けることも大事ですが、それ以上に、言葉を味わいながら適度な速さで書く力こそつけさせてください。

何度言っても字の汚さが直らないときは、少しでもよく書けた字を見つけて「この字、とってもいいね」と少々オーバー気味にほめてあげてください。

「意外と素直に聞き入れてくれた」という声は少なくありませんよ。


ついつい子どもの勉強や成績が心配・不安になって、「できなかったところ」を叱ってしまいます。そうではなく、まずは「できたところ」を見てほめてあげる。「やればあなたはできるのよ」という言葉は、繰り言のようにいつも言ってあげてください。これはまさに刷り込みで、肯定的な自己像ができあがっていきます。


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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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