自分の学習になる瞬間

5年生Mくんから電話がかかってきた。泣きながらの電話。

「今のクラスで頑張るので、クラスを変えないでください」

実は、私からお母さんにクラスを変える相談をした直後だった。課題がまったくできていない。持ってこない。聞いているようで聞いていない。わかっていない。そんな彼の状況を鑑み、じっくり進められるクラスにしたほうが伸びると判断したからだ。

決して頭の良し悪しではないし、お母さんも理解して本人に話してくださったようだが、本人は自分の至らなさに危機感を覚えたのだろう。

彼の強い意志で自分から連絡をしてきた今は、彼が変わるチャンス。1か月課題をやりきることを約束し、クラスをそのままにすることにした。

電話を切って、しばらくするとまた電話がかかってきた。課題を確認したいから、と。どうやら、学習日誌に書いてある自分の字が読めなかったらしい。

そうだね、だから読めるように自分のために丁寧に書くんだね。電話の奥で必死に課題を確認する彼を想像して微笑ましかった。

次回の授業が楽しみである。


~教室スケッチより~

花まる教室長

花まる教室長

日々、現場で子どもたちと向き合い、寄り添い続けている教室長たち。「勉強って、楽しいな!」の伝道師であり、お母さんと子どもたちとの橋渡しのような存在。子どもたちを見ているからこそ語れる「事例」をたっぷりご紹介します。

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