買い与えはNG!? 子どもの「これ買って~!」攻撃への対処法

「これ買ってー!」とぐずる子ども。不必要とわかっていても「数百円で静かになるなら」と誘惑に負けて買い与えてしまったこと、ありませんか?

”今日だけだから大丈夫”ではありません。今回は、「買い与え」の影響と親がとるべき対応をご紹介します。 

 

買い与えに潜むリスク 

教育学の古典的名著ルソーの『エミール』のなかに、このような一節があります。

「子どもを不幸にする一番確実な方法はなにか、それをあなたがたは知っているだろうか。それはいつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ」
(今野一雄訳、岩波文庫)

日曜日にお父さんと出かけて、コンンビニでおまけつきのお菓子を買ってしまう。

ファミリーレストランのレジ脇にあるおもちゃを、せがまれて面倒くさいからすぐ買ってしまう。

家族の誰かがキーマンになって、不必要な物を買ってしまう習慣ができていると、子どもを我慢ができない=メシが食えない大人にしてしまう恐れがあります。

我慢して我慢して、誕生日やクリスマスにほしいものを買うのならいいのです。

「今日見て、ほしくなったものをすぐ与える」というのが一番危険。それは子どもの将来の自立を妨げる行為なのです。  

 

買い与えの本当の問題 

実は、買う買わないのが問題なのではなく、「親に基準がない」ことが一番の問題です。

ダメなものはダメだと言えない親が危ないのです。

子どもが傷ついたような顔を見たくない。そんな程度の理由で簡単に買ってしまうのは、お父さんお母さん自身が人間関係に弱くなっているからではないでしょうか。

子どもにまで妙なやさしさで接してしまっているのです。

子どもは親に「基準」を求めています。

自分では基準を持ちきれない、判断できない未熟な子どもにとって、親は絶対的な指針であるべきです。

過去に家庭内暴力をして立ち直った一人の青年はこう言っていました。

「もう少しビシッと言ってほしかった」と。 
   

 

理想的な親の対応は…

本当に必要なものかどうか、子どもと話し合って決める家庭もあるでしょう。

子どもに選択させることは、いいことです。それでも常に、親が「ダメなものはダメ」と言える関係づくりは大切。

ダメに理由はいりません。買わないものは買わない。そんな気迫が必要なのです。

 

子どもが「これ買ってー!」とぐずったときには、毅然として「買わない」と言いましょう。

うるさかったら外に連れ出してもいいでしょう。

本当に欲しかったら、お誕生日かクリスマスまで我慢すればいいのです。

高価な物なら、お年玉などを貯金して自分で買うようにさせてもいいですね。

基準をもって対応を続けていけば、子どもも自然と諦められるようになりますよ。

 

いつも優しいお母さんも、時にはビシっとした凛々しい顔を見せてあげましょう。 




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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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