家族旅行がすべて雨!不満だらけの旅行を最高の思い出に変えるには?

「お母さん、あと何回寝たら旅行に行ける?」

「朝から夜まで川で遊んでいいんだよね?!」

「カブトムシって本当にいるのかな?」

期待で胸をパンパンに膨らませ、待ちに待った夏休みの旅行。

もしもそれがずっと雨だったら…。

落胆し体力を持て余した子どもに一日中不満をぶつけられることを想像しただけで、お母さんにとっても憂鬱な旅行になってしまいますよね。

 

この「最悪な状況」こそ、子どもにとって学びとなる「最高のチャンス」です。

発想を転換して、天候に左右されない実りある旅行を楽しみましょう!

 

どんな状況も楽しみきる子は逆境に強い

人生には晴れもあれば雨もあります。選択できないこと、受け入れるしかないこともたくさんあります。

そんなときに愚痴や恨みつらみを言わず、与えられたものを受け止めてベストを尽くすことができる力は、社会に出てから大きく差がつく力です。

 

花まる学習会が行っているサマースクールで、3泊4日のスケジュールすべてが雨ということがありました。

毎日「明日こそ晴れるといいな」と期待していたこともあり、わずかな晴れ間に川遊びも魚掴みも楽しんだにもかかわらず、帰りのバスの中は曇った表情の子どもたちばかり。

そんな子どもたちに、私はこのように声をかけました。

 

「4日間、全部雨だったね。残念な気持ちを持っている人もいるかもしれないけれど、こういうときがとても大事なんだよ。みんなには、『あーあ、雨だよ、つまんないなあ』『いいなあ、晴れの回だった人は』と愚痴や恨みを言うだけの人になってほしくない。だって天気は選べないし、どうしようもないことだから。大事なのは、天気に限らず、今できることのなかで、全力で楽しみきることなんだ。実際、みんなも川で遊べたし、たくさん楽しめたよね。これからも、どんな状況でも満喫して楽しめる人になってください」

 

こう話終えると、子どもたちの目がキラリと変わるのを感じました。

自分たちは、雨という最悪な状況の中でも楽しみきることができた。つまり、小さいながらも「逆境を乗り越えた」という成功体験の瞬間です。

 

大きな逆境を乗り越える力を培うには?

重要なことは、「気づいたら、雨なのにこんなに楽しい!」と不満を忘れるくらい楽しみつくすこと。

そのために大人側ができることは「こんなに楽しいことがあるよ」と導いてあげることです。

 

「テントに当たる雨の音を聞いていると、なんだか心が落ち着くね」

「ずぶぬれになって片付けを手伝ったキミは、最高にたくましい男だね!」

「いつも忙しいお父さんと、いっぱいトランプで遊べたね。本気の勝負、カッコよかったよ」」

「あんなに大きな虹、初めて見たね!」

 

こんなふうに、雨でも楽しめることを一緒に探し出して、子どもに負けないくらい本気で楽しんでください。

お母さんとお父さんの笑顔で彩りを添えてあげれば、それは子どもたちにとって、最高の思い出になるでしょう。

 

思い通りにならないとき、つらいときこそ「チャンス」と捉え、小さな逆境を乗り越える経験を積ませてあげましょう。大人にとっても最高の日々になりますよ。

 

【おすすめ書籍】

🌼『伸び続ける子が育つお母さんの習慣

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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