九九よりも漢字よりも重要!小学1年生になったら身につけるべき力とは?

 

「え?もうAちゃんは足し算・引き算ができるの?」

「Bくんはもう2年生の漢字まで書けるんだって…!」

「うちの子は学校の進度ですら、ついていけているのか心配なのに…」

 

まわりの子と比べて焦ると、あれもこれもと先取り学習をさせたくなってしまいますよね。しかし、時期がくれば必ず学ぶのですから、焦る必要はありません。それよりも、習ったことを確実に身につけることの方が大切です。小学1年生になったら、この時期だからこそ鍛えることのできる「聞く力」を伸ばしましょう。

 

「聞く力」のある子は、あと伸びする

人の話を聞き「この人がいいたいことは、これだ!」と要旨を掴むことは、すべての学びの土台です。テストでも同じ。「この問題は何を問うているのか?」「この文章でいいたいことは何か」をつかむことは、問題を解くための第一歩です。

 

この力をもっている子は、自学で自分を鍛えることができるようになる高学年ごろからぐんと力を伸ばしていきます。逆に、高学年になってからではなかなか身につけることのできない、“4~9歳の幼児期からの習慣”がものをいう力でもあるのです。

 

「聞く力」を育むには?

小学校低学年ごろまでの子どもたちは、人の話を聞いているようで聞いていないもの。先生が前で話をしていても、視線はどこか遠く窓の外、手は消しゴムのカスを集めては練り練り…というのがよくある授業風景です。

 

花まる学習会の教室では、先生が話を始めたら私語や手遊びはせずに、先生の目をしっかりと見て話を聞くということを徹底しています。1~3年生の大人数が一同に介する教室でも、たった一人視線の合わない生徒がいれば授業は始まりません。全員の視線が教室長に集まるのをひたすら待つのです。

 

また、「さくら」という精読力教材では、文章を目で追いながら先生の読み聞かせを聞きます。読み聞かせが終わったら、パッとテキストを閉じる。その後、読みきかせの内容についてのクイズ大会を行います。クイズに正解するには、文章の内容を覚えておかなければなりません。一言一句覚えることは不可能ですから、内容を理解・整理して重要な部分だけ覚えたり、頭の中で写真のようにイメージを焼き付けたりします。子どもたちはクイズに答えたい一心で楽しく取り組んでいますが、実は聞く力や読解力を伸ばす時間なのです。

 

最後に

前に人が立ったら、その人を見て、その人の「言いたいこと」に焦点をあてて集中して聞けること。義務教育段階では、姿勢よく先生の話を聞き理解することができれば、学業ではまず困りません。先取り学習をして、技術や知識を機械的に詰めこむことは簡単ですが、それよりも日々の姿勢、日々の聞く力で学習の土台をつくるサポートが重要です。

 

ご家庭でも「今から話すことをよ~く聞いてね、後でクイズを出すよ!」とゲーム感覚で取り組むなど、聞く力を伸ばすことが可能です。急がばまわれ。目先の学習状況やテストの点数に惑わされるのではなく、まずは我が子の「人の話を聞く」姿に目を向けましょう。

 

 

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🌼『伸び続ける子が育つ お母さんの習慣 』

 

 

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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