NGワードを言ってない?子どもの価値観をつくるお母さんの言動3つ


子どもは、お母さんの言動をよく見て、そこから「本音」を読み取ります。そしてそれを土台にして価値観を作り上げていくのです。

次のようなことを、子どもの前で言ったり、行動で示したりしていませんか? 実ははこのような言動が、子どもの人生観や価値観に大きな影響を与えます。


1:「お父さんダメだね」と子どもの前で言う

休みの日に家族で出かけたいと思っていたのに「仕事で疲れたから今日はゆっくり休みたい」となかなか起きてこないお父さん。そんなお父さんを見て、子どもに「ダメなお父さんだね」「ケチだね」などと言っていませんか?

このようなちょっとした会話でも、お母さんの本音は伝わり、子どもが「お父さんはダメな人」という価値観をもつようになります。子どもの前でお父さんへの小言が多くなると、お父さんの存在が小さくなってしまうのです。

「お父さんは今日、疲れているみたい。いつも家族のために働いているからだね。今度遊びに連れて行ってくれるときは、みんなでお礼を言おうね」などとお父さんのことを労う家庭では、子どももお父さんを尊敬しているものです。


2:障がいをもつ人がいると、避けて通ろうとする

言葉には出さずとも、行動で本音を読み取ることがあります。たとえば、駅で目の不自由な人を見ても無視したり、避けて通ったりする。すると、子どもも「身障者の人はちょっと近寄りがたいな」と感じるようになります。普段は避けるのに、感動的な番組を見ながら「からだが不自由な人にはやさしくしようね」と言っても、「本音は違うじゃん」と思うのです。

小学校などで「友だちを仲間はずれにしないようにね」と言うことも同じです。大人たちが行動で示すことでしか、子どもたちの心には響きません。


3:「うちの子、バカなんですよ」と謙遜する

日本人らしさでもありますが、自分の子どもについて誰かに話すときに「○○が苦手で…」「まだまだなんですよ~」「うちの子、バカなんです」などと謙遜していませんか?

自分を生んだお母さんが「うちの子、バカなんですよ」と言うのだから、できなくてもしょうがない。どうせバカだから、頑張ってもできないんだ…。こんなふうに自分の力に自信を持てなくなったり、諦めやすくなったりしてしまいます。

幼児期の子どもには、大人が絶対にできないだろうと思うことでも無条件に「できる!」「やってみる!」と言うほどの“根拠のない自信”が備わっています。それは様々なことに前向きに挑戦するエネルギー源。それを押さえつけないよう、「できるかもしれないから、やってみよう!」と前向きに声をかけていきましょう。


最後に

人は人の言葉や行動で相手の人柄を判断しますが、子が親を見る目は、その中で最も鋭いものです。よく「子は親の背中を見て育つ」と言いますが、それはつまり自分の親の言葉を聞き、行動を見て、本音を嗅ぎとり、その本音に、その子自身のその後の行動方針が強く影響されるということでしょう。普段何気なくしている言動が子どもたちにどう映っているのか。振り返り、考えることも必要ですね。



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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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