4~9歳でしか伸ばせない!? 困難を乗り越える「意志の力」の鍛え方

「4~9歳」は、大人とは別の生き物

4~9歳までの、小学校3年生くらいまでの「オタマジャクシの時代」はとても重要です。
それ以降、11~18歳までの時期はいわゆる思春期で、「若いカエルの時代」です。10歳はグレーゾーン。どちらの時代ともいえる、まだあいまいな時期です。

この二つの時期は、生きものとしてまったく異なります。大人である「カエル」から「オタマジャクシ」に
「早く陸にあがってきなよ。できるでしょ?」
ということのむなしさがおわかりでしょうか。それほど違う生き物なのだということを理解してあげないと、お互い不幸なことになってしまいます。


先々に活きてくる「4~9歳」の過ごし方

オタマジャクシ時代に起こった問題は、多くの場合、夫婦の意識改革で克服できます。
ところが、カエル時代に起こった問題となると、打率は相当下がります。
たとえばこの時期に1週間、2週間と不登校になってしまったら。学校に行かせるというハードルはかなり高くなる。これが、現場で見てきた人間として私が言えることです。


オタマジャクシ時代をのびのびと過ごせた子は、カエル時代に多少の波はあろうとも、乗り越えることができます。オタマジャクシ時代にしかできない体験を味わい尽くした子は、自分の意志で様々な力を伸ばしていきます。この時期に経験したことが人生観や生き方を決めると言っても過言ではありません。


オタマジャクシ時代にすべきは「外で遊びつくす経験」

オタマジャクシ時代の子どもは、好きなことに夢中になっているとき、とてつもない集中力を発揮します。「集中力」は幼児期を逃してしまうと育てるのが難しくなる能力。
この時期にいかに夢中になれること——思い切り遊ぶことをやりつくせるかが勝負です。


もちろん遊びといっても、ゲームなどは論外です。子どもが自分からのめり込むようなイキイキとした遊び。なかでも「外遊び」がおすすめです。


自然のなかで少々痛い目にあうこともまた重要な経験。自然への恐れを肌で感じながら、思いきり走りまわるのもいいでしょう。秘密基地づくり、虫取り、鬼ごっこなど、何でもOK。この時期にとことん遊びぬいた人は、大人になっても粘り強くやりつくす人が多いと感じます。


道具や遊び方を与えられない外遊びは、簡単ではありません。目の前にあるものを使ってどのように遊ぶか、そこから考えなければなりません。
大自然での遊びや友だちとの関係づくりから学ぶこと。これこそが、どんな困難にも立ち向かう強い意志の力を伸ばします。
オタマジャクシ時代にしかできない外遊びを思いっきりさせることが、親の役目の一つと言えるでしょう。


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高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

高濱 正伸(たかはま まさのぶ)

花まる学習会代表・NPO法人子育て応援隊むぎぐみ理事長。1993年、「この国は自立できない大人を量産している」という問題意識から、「メシが食える大人に育てる」という理念のもと、「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を主軸にすえた学習塾「花まる学習会」を設立。1995年には、小学校4年生から中学3年生を対象とした進学塾「スクールFC」を設立。チラシなし、口コミだけで、母親たちが場所探しから会員集めまでしてくれる形で広がり、当初20名だった会員数は、23年目で20000人を超す。また、同会が主催する野外体験企画であるサマースクールや雪国スクールは大変好評で、延べ50000人を引率した実績がある。 各地で精力的に行っている、保護者などを対象にした講演会の参加者は年間30000人を超え、毎回キャンセル待ちが出るほど盛況。なかには“追っかけママ”もいるほどの人気ぶり。

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