【2年生・男の子】自分の誕生日よりも大切なもの

講演会のたよりを配付し、教室にはポスターを貼り出していた。 
 
2年生のYくん。

ひょろひょろっとポスターの前にやって来て、こんな一言を。 

「うちのお母さん、行かせないから。」

  
予想外の発言に驚き、 

「どういうこと?」

そう尋ねると、

「だってね、ぼくの誕生日の次の日だから。」

「…? 誕生日の次の日だったらいいんじゃない?」 

「…。」 

Yくんはニヤッと笑って、またポスターを見に行った。 
 
行ったり来たりを繰り返して、またやってきたYくん。 

「お母さん、行かせないよ。 ぼくの誕生日は、いつも大嵐だから。だから絶対だめ。」 

そう言って席に戻って行った。 
 
実は、Yくんのお母さんは現在、妊娠中。 

自分の誕生日がくることよりも、その日のお母さんの身体を気遣うYくん。

もうすぐお兄ちゃんになるYくんの優しさがあふれる出来事だった。

 


~教室スケッチより~

花まる教室長

花まる教室長

日々、現場で子どもたちと向き合い、寄り添い続けている教室長たち。「勉強って、楽しいな!」の伝道師であり、お母さんと子どもたちとの橋渡しのような存在。子どもたちを見ているからこそ語れる「事例」をたっぷりご紹介します。

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